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[試合結果]2015.2.22

ゴロフキンのV13戦

左:マレー 右:ゴロフキン
 ミドル級のWBAスーパー王者にしてWBC暫定王者のゲンナディ・ゴロフキン(32=カザフスタン/独)は21日(日本時間22日)、モナコのモンテカルロで元WBA同級暫定王者で現WBC1位のマーティン・マレー(32=英)を相手に13度目の防衛戦に臨んだ。過去12度の防衛戦をすべて規定ラウンド内で終わらせているゴロフキンは、この日もKOでけりをつけることができたのか。
※ゴロフキン対マレーは23日(月)午後9時からWOWOWライブ「エキサイトマッチ」で放送予定。
GGGが後半にしとめる
○ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/独)
 11回50秒TKO
×マーティン・マレー(英)
快進撃を続けるゴロフキン
 12対1でゴロフキン有利のオッズが出ていたが、「タフなマレーが最後まで粘って判定勝負に持ち込むのでは」、という予想をする関係者もいた。しかし、蓋を開けてみればまたもゴロフキンの圧勝という結果に終わった。スタートこそ慎重に亀得ていた王者だが、徐々に圧力をかけて出て主導権を掌握。マレーは動いて出入りしたいところだが、ゴロフキンのプレッシャーに押されて自分の仕事ができない。4回、ゴロフキンは右ストレートをボディにヒットして先制のダウンを奪うと、ラウンド終了間際にもボディブローでダウンを奪った。ここはゴングに救われたマレーだが、すでに勝負の趨勢は決していたといってもいいだろう。マレーは8回の窮地はしのいだものの盛り返す力は失せていた。10回、ゴロフキンは右を頭部にヒットしてこの試合3度目のダウンを奪い、続く11回に再び右を直撃。大きくのけぞったマレーをみたルイス・パボン・レフェリーが、ここで一方的な試合を止めた。圧倒的な誇示して13連続KO防衛を果たしたゴロフキンは32戦全勝(29KO)。マレーは32戦29勝(12KO)2敗1分。過去にセルヒオ・マルチネス(亜)やフェリックス・シュトルム(独)らと互角に近い戦いをしてきたマレーだが、まったく次元の違う力量差を見せつけられる結果に終わった。
バドラーが判定でV4
 アンダーカードではWBA世界ミニマム級タイトルマッチが行われ、王者ヘッキー・バドラー(南ア)が元WBA同級暫定王者ヘスス・シルベストレ(メキシコ)に3対0の判定勝ちを収めた。前日の計量で体重超過の失態を犯したシルベストレは2回、ローブローで減点を科された。その後、パワフルなブローを繰り出して迫ったが及ばなかった。着実に手数でポイントをゲットしたバドラーが117対110、115対112(二者)の判定をものにした。4度目の防衛を果たしたバドラーは29戦28勝(9KO)1敗。シルベストレは36戦30勝(22KO)6敗。
ハスキンスが欧州王者に
 おなじく前座にはバンタム級の世界ランカー、リー・ハスキンス(英)が出場、オマール・ラミリ(仏)に8回負傷判定勝ちを収め、空位だったEBU欧州王座を獲得した。ハスキンスは34戦31勝(13KO)3敗、ラミリは16戦13勝(5KO)3敗。