プレッシャーはなくなった

　調印式、グローブチェック後の会見で小関は、「今回も怪我なくコンディションは順調。明日はたとえピンチになったとしても、最後は地力の差を見せつけてハッキリとした形で勝ちたい」と意気込み、計量はアトム級リミット46.2kgを100gアンダーでクリアした。

　対し、今回が初の世界挑戦となる同級13位のアイサー・アリコ(比)は、現在の心境を聞かれ「このチャンスがもらえて嬉しい。ベストを尽くします」と答えた。

　黒縁メガネと赤く染めた短髪が印象的な挑戦者は、上下とも服を着たまま計量に臨んだにも関わらず、リミットを500g下回る45.7kgでパス。この小柄な挑戦者に小関は「ビデオで見た時はもっとずんぐりむっくりしていた。思っていたより小さいですね。でもKOパンチがある選手なので、集中して試合に臨みます」と油断はなし。15度目の防衛についても、前回のV14で日本記録を更新し「重圧から開放され、無意識の硬さが取れた」と笑顔を見せ、「新たな気持ちでスタートを切ることができる」と思いを結んだ。

■戦績・検診結果
小関 桃(青木)
戦績:17戦16勝(6KO)1分
体重:46.1kg
体温:36.6℃
脈拍:54/min
血圧:152/96mm/Hg

アイサー・アリコ(比)
戦績:9戦5勝(4KO)4敗
体重:45.7kg
体温:36.6℃
脈拍:72/min
血圧:131/84mm/Hg