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[動画・公開練習]2014.12.19

兄弟対決に必勝誓う

拓真と尚弥
 今月30日(火)、東京体育館開催のボクシングフェス「2014 SUPER BOXEO」のメインで、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチに挑む前WBC世界ライトフライ級王者の井上尚弥(21=大橋)と前座出場の弟・拓真(20=大橋)が、横浜市内の所属ジムで公開練習を開いた。
会見の様子
 兄の尚弥が挑むは、現在同王座を11度防衛中のオマール・ナルバエス(39=亜)。過去にはWBO世界フライ級王座を16度防衛し、世界王座防衛回数は27を数えるアルゼンチの英雄だ。戦績は46戦43勝(23KO)1敗2分を誇り、この一敗は11年10月に当時のWBC・WBO世界バンタム級王者ノニト・ドネア(米)に挑戦し、判定で敗れたもの。鉄壁のガードから繰り出される連打で"ハリケーン"の異名を取る、ボクシング界のレジェンドでもある。
2階級制覇に向け、調整も順調
 練習前の会見で、この興行をプロモートする大橋秀行会長は「伝説を打ち破り、新たな伝説が生まれる」と尚弥に期待を寄せた。ライトフライ級から2階級上げての挑戦となる尚弥は「この時期にこれだけ動けたことはない。スーパーフライ級が適正階級」と言い切り、「減量で苦しむためにボクシングをしているわけではない」と付け加えた。最後に伝説との対戦に向け「試合が楽しみ。しっかりとした内容で勝利し、世代交代をはたす」と必勝を宣言した。
来年はいよいよタイトル挑戦!
 また、プロ4戦目に臨む拓真は、オマールの弟・ネストール・ナルバエス(32/25戦20勝9KO2敗2分)とフライ級を超える契約ウェイトで拳を交える。兄弟対決に拓真は「流れの中でチャンスがあればKOを狙いたい」と話し、勝って兄に繋げると意気込んだ。拓真について大橋会長は「この試合をクリアすれば、次は日本か東洋太平洋を狙うことになる」と明言。これに拓真も「良い結果を出して気持ちよく来年を迎えたい」と笑顔で応えた。
スピードを落とさず、パワーアップ!
 練習では、兄弟ともにシャドー、ミット打ち、サンドバックなどでみっちりと汗を流し、好調さをアピール。過酷な減量から解き放たれ、より逞しくなったフィジカルで、世界的にも珍しい兄弟対決に臨む。
年末の主役は俺たちだ!!