[試合後談話]2014.11.25
伊藤、日本王座挑戦に弾み
右ストレートがめりこむ
元WBCユース世界ライト級王者で16戦無敗(1分)の伊藤雅雪(伴流)が、来年の日本王座挑戦に向けて大きく弾みをつけた。25日、後楽園ホールで元WBC世界ランカーのライアン・セルモナ(比)と対戦した伊藤は、開始から右ストレートで圧倒すると最後は右アッパーで試合を決めた。
チャレンジ魂
この勝利により、来年のチャンピオンカーニバルで日本スーパーフェザー級王者、内藤律樹(E&Jカシアス)への挑戦を内定させた伊藤は「どうしてもやりたかった相手。上を目指すなら避けては通れない。誰もが認める実力をつけて世界に行きたい」と意気込んだ。今回は内藤対策で左の実力者を選んだが、5戦目のサウスポーも問題なくクリア。「ジャブで試合を作り、右で決めることができた。もうちょっと続けたかったが、右アッパーが出せたのは収穫。内藤選手は今回のように簡単には当てさせてもらえないと思うが、日々の成長は実感している。これからさらに底上げして挑みたい」と話した。
アッパーが収穫
また、視察に訪れていたリングサイドの内藤の姿にも気づいたらしく、「試合後のインタビューで挑戦の話をした時に睨まれました(笑)」とおどけてみせた。年末か年始には、米国ロスで2週間ほどのスパーリング合宿を行う予定だ。
内藤は悠然と
その内藤は、早く終わりすぎて参考にならないとしたが、「右アッパーはキレていた。ユース王者の頃よりパンチ力は上がっていると思う。踏み込みも速いし、一発には注意したい」と警戒。「試合が決まれば全力で迎えたい」と微笑みながらも鋭い眼差しを向けた。また、内藤も今週末から米国でキャンプを張り、パワー強化を図る。