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[試合結果]2014.11.16

絶対王者クリチコのV17戦

対峙する両選手
 WBA、IBF、WBO3団体統一世界ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(38=ウクライナ)の17度目の防衛戦が15日(日本時間16日)、IBF1位の指名挑戦者クブラト・プーレフ(33=ブルガリア)を相手にドイツのハンブルグ、O2アリーナで行われた。
ノックダウンを立て続けに奪った王者
○ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)  5回2分11秒KO ×クブラト・プーレフ(ブルガリア)
絶対王者強し
 クリチコの近年の防衛戦では5対1と最も接近したオッズだったが、試合ではプーレフにはチャンスらしいチャンスは皆無だった。体格に加えパワー、経験値でも勝るクリチコは初回、左フックなどで2度のダウンを奪って早々と圧倒的優位に立った。
プーレフの挽回ならず
 08年北京五輪出場の実績を持つプーレフも流れを変えようと試みたが、目的を果たせないまま時間が過ぎていった。3回、クリチコの右ストレートから左がフォローされると挑戦者は再びダウン。この回、プーレフは左目上をカットするなど、さらに状況は厳しくなった。4回、プーレフが反撃に出たが、主導権を奪うことはできなかった。迎えた5回、クリチコの強烈な左フックがヒットするとプーレフはこの試合4度目のダウンを喫して万事休した。
V17のクリチコ弟
 圧倒的な強さを見せつけたクリチコは06年4月に獲得したIBF王座の17度目の防衛に成功。08年2月に手に入れたWBO王座は13度目、11年7月に吸収したWBA王座は7度目の防衛となった。66戦63勝(53KO)3敗。プーレフは21戦20勝(11KO)1敗。