ボクシングモバイルニュース
[ニュース]2010.4.25

中広が語る暫定戦と今後

 日本スーパーフライ級暫定王座決定戦、翁長吾央(大橋)VS佐藤洋太(協栄)の勝者と統一戦を戦う事になるであろう正規王者・中広大悟が、暫定王座決定戦を大胆予想し、これから進むべき道を語ってくれた。
 果たして正規王者・中広はこの暫定戦を如何なる視線で分析するのか。そして中広がこれから打つ次の一手は!!
中広大悟(広島三栄)
■日本Sフライ級正規王者
中広大悟(広島三栄)
□暫定措置が取られる原因となった右手親指の状況と今の調整状態は?
中広「赤穂君との試合で右手親指の腱を切ってしまったんですが、今は殆ど治っています。少し腫れてますが痛みも無く、右が使える練習が出来る様になりました。でも親指は完全に伸びる様にはならないらしいんです。でも、もう差し支え無くボクシングは出来ますよ」

□翁長VS佐藤戦はどんな試合展開を予想しますか?
中広「僕は後楽園ホールまでこの暫定戦を観に行きます。両者の試合は雑誌とかで見た事はあるんですが…。実際の戦いを観るのは今回が始めてになります。僕の予想としては佐藤選手はアウト系だけどガンガン来る感じで、翁長選手はアマを経験しいるしテクニシャンのイメージ。展開としては身長で上回る佐藤選手が小さい翁長選手をアウトボクシングで捌き、ポイントを奪うって流れじゃないでしょうか。試合は判定で佐藤選手じゃないかな。ここはホールでジックリ観戦させて貰います」

□今後狙うターゲットは?
中広「正規王者として統一戦をやらないといけないならば僕は統一戦をやります。僕としては違うステージに行きたいって気持ちの方が大き部分もあるんです。広島では東洋王者ってまだ誕生した事が無いんで。河野君が5月の防衛戦に成功したら、7月に指名挑戦期限じゃないですか。僕は世界ランキングを持っているから日本を返上し、東洋に挑戦出来るならそのステージに行きたい。統一戦が義務であり、日本を返上しても東洋に挑戦出来ないならば日本王座を統一します!でも日本は3度防衛しているし、僕は新しいステージを見たいって気持ちがあります」

□ファンにメッセージを
中広「実はここ何戦か負けを恐れて縮こまった試合ばかりしていたんです。日本王座も3回防衛し、今は怖いものが無いですから。これは会長との約束でもありますが“KO負けを恐れずガンガン行こう!!”がこれからのテーマ。今年の、これからの中広大悟はガッツリと向かって行きます。ファンの皆さん、本当に楽しみにしていて下さい!!そして応援お願いします!」

 暫定王者との王座統一戦、新たなステージへの進出と、中広大悟を中心にスーパーフライ級戦線は俄かに活気づいて来た。世界に目を向ければ、WBA世界同級王者を名城信男(六島)が保持し、東洋太平洋同級王座を河野公平(ワタナベ)が保持している現在、中広の動き一つで日本人同士の豪華対決も実現するかもしれない。果たしてスーパーフライ級戦線の覇者となるのは…。