[試合後会見]2014.10.22
ランカー対決を制したのは!?
ランカー対決
22日、東京・代々木第2体育館で開催された「ワールドプレミアムボクシング THE REAL」WBC世界バンタム級王者、山中慎介(帝拳)V7戦の前座で、日本スーパーフェザー級15位・尾川堅一(26=帝拳)VS日本同級12位・高畑里望(35=ドリーム)のランカー対決が行われた。
6R終了時、すでに目の腫れは酷かった
昨年6月の再起以来、4連続KO中と勢いにのるハードパンチャー尾川とタフが売りの高畑の一戦。試合は、尾川の右を警戒して足を使い、コツコツとパンチを集める高畑に対し、今一つリズムが掴めない尾川だったが、3R終盤辺りから尾川の左ボディフック、右ボディストレートが効き始め、次のラウンドで右ストレートからの連打で2度のダウンを奪う。高畑もこのラウンドをしのぎ、5Rには尾川のボディ攻めに右ストレートを伸ばして抵抗したが劣勢は否めず。距離をとって追撃を免れていた高畑だが7ラウンド、高畑の目をドクターがチェック、その直後、陣営が棄権を申し出て試合は終わった。
右ストレートがキレた尾川
控室に戻った尾川は「ジャブで詰める練習をしたが、大きくなってしまった。これで最初にリズムが狂ったが、ボディを効かせて足を停めるのは予定通りにできた。もっとワンツーを打てればいいリズムで倒せたと思う。ランカー対決で少し慎重になった。日本タイトルが見えてきたので、試合だけではなく練習からアピールしてゴーサインを頂きたいです」と、日本王座挑戦に意欲を見せた。
両目をおさえる高畑
左目を腫らし右目に痛みを感じると話した高畑は「完敗です。ダメージはないんですが、目が痛いです。右ボディが効きました」と肩を落とした。
タオルを振り棄権
ドリームジムの三浦利美会長は「右ボディを効かせる尾川選手は、パンチの質が違うね。目の痛がり方を見て止めました」と7ラウンドに試合の棄権申し立てをした場面を振り返った。