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[動画・発表会見]2014.10.16

今年の大晦日もKOダイナマイト

大晦日はトリプル世界戦
 今年のボクシング界は、やはり"KOダイナマイト"内山高志(34※試合時は35歳)の拳で締めくくることとなった。15日、主催するワタナベジムと4年連続で独占生中継するテレビ東京が都内で発表会見を開き、内山のほか、WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(33)の初防衛戦、元日本ライトフライ級王者の田口良一(27)の世界初挑戦と、同門2人の世界戦も組まれ、大晦日の東京はトリプル世界戦となった。
当日はテレビ東京系列でゴールデンタイムに全国中継される。
大トリはやっぱりこの人
 会場は昨年の大晦日に続き、東京・大田区総合体育館に決まり、内山にとっては3戦連続の会場となる。WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志は、年間最高試合賞となった金子大樹(横浜光)戦から1年ぶりの試合。9度目の防衛戦となる今回は、WBA同級9位イスラエル・ペレス(35=アルゼンチン)を迎える。「他のチャンピオンが防衛をはたしていくのを羨ましいと思いながら見ていたが、4年連続、大晦日に試合ができることは嬉しい。しっかりと気を引き締め、3人揃っての勝利で盛り上げたい」とトリプル世界戦のトリを務める内山。ペレスは30戦27勝(16KO)2敗1分の右ファイターで、ここ2003年からは1分けをひとつ挟み負けなし。現在はWBAの中米地域王者でもある。この強豪については「力のあるワンツーを打ってくる選手。勝つことが大前提だが、当たった方が倒れる面白い試合になると思うし、噛み合うでしょう。ファンが増えるような面白い試合を見せたい」と意気込んだ。
3人の勝利で新年を迎える!
 一時は9月に予定されていた防衛戦が延期してしまった内山。プロでは初の1年間のブランクとなったが「スパーリングや基本的な練習は続けていたので不安はない。逆にこの1年で下半身がさらに強化され、パンチ力が格段に上がった。特に(怪我に悩まされていた)右が思い切り打てるようになった。ボクシングが好きだし、モチベーションが落ちることはなかったが、溜まった鬱憤を爆発させたい」と34歳にして更なるパワーアップをアピール。また今回のテーマは特にないとした内山だが、「若い世代が出てくる中で、ベテランの味を発揮したい。内山はやはり凄いと思わせたい」と試合まで待ちきれない様子だった。
ペレスの写真を手に
 最後に内山はV9達成後は、自身が兼ねてより対戦を希望するWBO世界同級王者で34戦(28KO)無敗のミゲル・アンヘル・ガルシア(26=米)の名前を挙げ、「この階級で最強を証明したい」との思いを明かした。