[試合後会見]2014.9.17
氷室笑香が金星
氷室の右が鍵
17日、後楽園ホールで開催された「ホープフルファイト16」。第6試合の53.3kg契約6回戦で、日本Sフライ級5位の氷室笑香(レパード玉熊)が元OPBF王者の三好喜美佳(川崎新田)を判定2-1で破る金星を上げた。
氷室が金星
前半こそ王者に圧力に押された氷室だったが、後半になってペースを上げ、三好と互角の打ち合いを繰り広げた。攻守のリズムが出てきた氷室は、5Rは再び距離を保ち、三好の攻撃をガードとスウェーで防いでは左フック、右クロスで迎え撃つ。パワーは三好に分があったが、手数で勝った氷室が判定2-1で元OPBF王者を破る金星を上げた。
氷室笑香
控室に戻った氷室は「強い選手だったので、練習してきたことを100%出せたら、なんとか戦えるという気持ちで挑みました。相手のリズムに合わせられたのが良かったのかもしれません」と試合を振り返った。前回の試合で引退を考えていたという氷室は「また試合をすることになってしまい、最後なので強い相手と戦いたいと思っていました。すぐに負けてしまうと思っていたので、6ラウンドまで行ったことにも驚いていました」と興奮冷めやらぬ様子で明かした。
次の活躍に期待
普段から黙々と練習をこなす元競歩の選手だった氷室は、試合当日も皇居の周りをランニングし、試合直前までマスを行っていたという。
三好喜美佳
敗れた三好は「右のクリーンヒットをもらい過ぎました。判定は妥当だと思います」と肩を落としながらも「また出直します」と復活を誓った。