[試合後会見]2014.9.10
日本ヘビー級最強は誰だ
京太郎が攻める
10日、後楽園ホールで行われた「KAMIKAZE4」。メインイベントの日本ヘビー級タイトルマッチでは、王者の藤本京太郎(角海老宝石)が、日本同級1位の竹原虎辰(緑)と激突。今回が再戦となる両者、勝負の行方はー
京太郎が防衛
立ち上がりは、竹原が間合いを図りつつジャブの連打で先制。藤本も慎重に距離を見定め、右のクロスで竹原の前進を阻む。2R、左右を打ち分ける藤本の左で、早くも竹原の右目が腫れる。直後、藤本の右をもらった竹原は腰を完全に落とす。ダウンこそ免れた竹原だが、藤本の猛攻が続き劣勢を強いられ、さらに左眼付近がをカット。3R、またも右ストレートがヒットしロープを背負わされる竹原だが、反撃に出る。しかし右のヒットからラッシュを受けた竹原はロープダウン。主導権を握った藤本は、倒し急ぐことなくこの回を終えると、続く4Rに再び連打で竹原を追い込む。しかし、竹原もここは踏ん張り、逆にジャブからパンチを集中させ、抵抗を見せる。5R、開始早々に竹原の左目上の傷が悪化しドクターチェック。直後に2度目のドクターチェックが行われたが、レフェリーが試合をストップ。藤本がTKO勝ちで2度目の王座防衛に成功した
世界レベルで勝負したいというが
防衛に成功した藤本は「試合まで長かった。ジムの人達も真剣に支えてくれたし、プロに入って始めてKO勝利を意識した試合KOに近い形で勝つことができて本当に嬉しいです」と喜びを噛みしめた。「日本タイトルでは、モチベーションが上がらない。東洋大平洋や世界の強い選手とやりたい」と明かした京太郎は、「今回、スパーリングパートナーに苦労した。外国人相手でないと自分の為にならないので、海外での練習を考えています」と抱負を語った。
竹原のショックは大きかった
再びタイトルに挑んだ竹原は「完敗です。アウトボクシングになると思っていたので、初回があまりにも慎重になってしまい、そのまま、藤本選手の勢いについていけなくなった。開始から打ち合いに行けば良かったと思うし、中途半端になってしまった」と試合を振り返った。今後について竹原は「現時点で先のことは考えられない。嫌な負け方でショックです」と肩を落とした。