[試合後会見]2014.8.11
日本Sフライ級タイトル戦
石田匠がベールを脱いだ
後楽園ホールで11日、「ダイヤモンドグローブ&DANGAN110」の興行が行われ、セミファイナルのリングで、日本スーパーフライ級タイトルマッチが開催され、王者の戸部洋平(三迫)が、挑戦者に石田匠(井岡)を迎え初防衛戦に臨んだ。
石田が王座奪取
初回はともに距離を測りつつ、スピードのあるジャブで牽制しあう。戸部の直線的な足の運びをサイドステップでかわす石田は3R、右ストレートを戸部にクリーンヒット。致命打にはならなかったが、この一発で戸部に焦りが生じ、序盤のペースは石田が掴む。4R、なかなか先手が取れない戸部はプレスをかけ、ボディのヒットは奪う。5R、一発を狙う戸部は、体が流れたところにパンチを受けてしまうが、なおも強引に攻め、この試合で初めて右のカウンターがヒットさせ流れ引き寄せる。5R終了時の途中採点は(48-47、48-47、50-45)で3者とも石田を支持。戸部は、6Rも距離も掴み始め、リードで石田を追い込んでは右を上下に打ち込むが、石田もサイドに動いてはワンツー、フックで対抗。石田はかなりの消耗を見せるが、形成逆転とまではいかず。9Rも激しく前に出た王者は相討ち覚悟で石田を詰め、手数と気力で上回る。終了間際に戸部が思わず倒れるが、これは足を滑らせてのスリップ。最終10Rも戸部が思いきりよく飛び出し、力業の勝負に出たが、石田も最後まで決定打を許さず、距離を取ってはジャブ、ストレートで突き放す。ラスト30秒には戸部の右を浴びて腰が落ちたが、危なかったのはこれを含めて2~3度。終始カウンターを合わせた石田がリードを広げ、判定3-0で勝利。全勝のまま日本王座を奪取した。
ここからがスタート
リング上で石田は「相手も強かったので、折れそうになったが、応援のお陰で最後まで戦えました」と挨拶し世界チャンピオンの目標を掲げた。
控室の戻った石田は「素直に嬉しいです。前半は持っていけたが、スタミナが落ちた後半が課題です。ポイントが取れたので会長の指示通りジャブと足を使っていきました。戸部選手は強かったです。来るとは思っていたがプレスが強かった」と試合を振り返った。「世界を獲るためにボクシングをやっているが、世界にはもっと強い奴がいる。同門の二人(井岡一翔、宮崎亮)を、いつまでも追いかけている訳にはいかないと思っている」と意気込みを語った。
控室の戻った石田は「素直に嬉しいです。前半は持っていけたが、スタミナが落ちた後半が課題です。ポイントが取れたので会長の指示通りジャブと足を使っていきました。戸部選手は強かったです。来るとは思っていたがプレスが強かった」と試合を振り返った。「世界を獲るためにボクシングをやっているが、世界にはもっと強い奴がいる。同門の二人(井岡一翔、宮崎亮)を、いつまでも追いかけている訳にはいかないと思っている」と意気込みを語った。
まだまだ終わらない
初防衛に失敗した戸部は「予想よりスピードがあったので出鼻をくじかれてしまった。追って捕まえきれずに負けるという自分の悪いパターンになってしまった。ジャブでペースを取れず、相手にやりたいようにやられてしまった」と肩を落とした。
三迫会長は「こんなことで終わるたまじゃない。また(王座奪還を)目指します」と今後も後押しすることを明言した。
三迫会長は「こんなことで終わるたまじゃない。また(王座奪還を)目指します」と今後も後押しすることを明言した。