[試合後会見]2014.8.4
日本バンタム級タイトル戦
驚きの結末
4日、後楽園ホールで行われた「DANGAN109」。メインイベントの「日本バンタム級タイトルマッチ」では、王者・益田健太郎(新日本木村)が鬼門の初防衛戦に、同級1位で元OPBF・Sフライ級王者の冨山浩之介(ワタナベ)を迎えた。「全ラウンド取りにいく」と話した王者・益田、「KOを狙っていく」と話した挑戦者・冨山、試合の行方はー
益田が鮮やかな防衛
ジャブの差し合いで相手を探る両者。王者・益田がガードを固め、ジャブからボディで試合を組み立てる。右の大振りは冨山に反応されるが、ジャブ、ワンツーで初回のリズムを掴む。冨山もジャブを散らし右を狙うが、益田は回転の速さで右を打たせず、2Rにはストレートで冨山を仰け反らせる。その後も益田の右が単発ながらヒットし、序盤の主導権を握る。追う冨山はリズムに乗れず、3Rにラッシュを浴び2度ダウン。立ち上がるが、ガードが取れずに連打を受け、最後はレフェリーが割って入った。
木村会長に感謝
鬼門の初防衛戦をKO勝利で飾った、益田はリング上で「マネージャーの言うことを聞いて精進してきた結果です。世界のリングに上がれるように力を貸してください。ありがとうございました」と挨拶し拍手に包まれた。
控室に戻った益田は、「冨山選手は右フックが強かった。ジャブで相手の表情が変わったので、このまま出していこうと思った。途中、ボディが弱いと思ったので狙っていきました。ここまでの決着は想像してませんでした」と試合を振り返った。
控室に戻った益田は、「冨山選手は右フックが強かった。ジャブで相手の表情が変わったので、このまま出していこうと思った。途中、ボディが弱いと思ったので狙っていきました。ここまでの決着は想像してませんでした」と試合を振り返った。
応援にかけつけた同郷(鹿児島)の村中優と
「変則なスタイルは、ある程度まで行くと伸びなくなる。試行錯誤したが、ジャブから右を狙うスタイルになった。パンチをもらわないように、ガードもこれからの課題です」と話す益田は、前日計量でも口にした赤穂亮(横浜光)について「自分は日本レベルだが、赤穂選手は最も世界に近い選手。世界王者になってもらって、自分が世界挑戦するときに戦えればいいと思います」と心境を語った。
会見終了後に、「防衛に成功したら車を買ってもらえる約束をした」という村中優(F赤羽)が、満面の笑みで控室を訪れ益田を祝福した。益田は、「中古の軽自動車で」と交わしながらも握手を交わし笑顔を見せた。
会見終了後に、「防衛に成功したら車を買ってもらえる約束をした」という村中優(F赤羽)が、満面の笑みで控室を訪れ益田を祝福した。益田は、「中古の軽自動車で」と交わしながらも握手を交わし笑顔を見せた。
落胆のワタナベ陣営
5年振りとなったタイトル挑戦で敗れた冨山は、「調子は絶好調だった。パンチがあるのは予想していたし、やりづらいとは思っていたが、初回に様子を見すぎて、先にリズムを取らせてしまった」と敗因を語った。冨山は、腫れた顔を冷やしながら「本当に自分らしくない。こんなのは初めて。何かやる前に終わった、ショック以前の問題」とうなだれた。