[試合後談話]2014.7.31
アンダーカードも充実
アンダーカードも見逃せなかった30日の後楽園ホール。この日の観衆は1652人。スクリーンも用意されたこの日の聖地は、前日計量後のインタビューや試合の映像も流された。
ボクモバが注目したのは、日本タイトル五階級制覇王者、湯場忠志(都城レオ)と久我勇作(ワタナベ)。試合後に話を聞いた。
久我勇作
ランカー対決でひとつ上の9位につけていた青木幸治(角海老宝石)から二度ダウンを奪ってTKO勝利を掴んだ久我は「前半は距離感がつかめなかったが、細かい連打でつめて下から攻めていった」と試合を振り返った。4ラウンドに奪った最初のダウンシーンに関して「感触はなかったが、強い右が当たった後に左フックでバランスを崩せた」と笑顔をみせた。着実に力をつけてきた久我の今後にも注目したい。
湯場忠志
ボディ一発で試合を決め復帰戦を終えた湯場だが「 ゴールが見えない」と今の心境を明かした。前人未到の日本タイトル五階級制覇も達成してはいるが「今はボクシングができることが幸せ。でも、やりきりたい」と頓知問答。一方で「負けると思われるぐらいの相手と試合をする方が燃える」とチャレンジ精神は今も健在。東洋太平洋スーパーミドル級王者、清田祐三(フラッシュ赤羽)へのこだわりはないとしながらも、湯場にとっては未知の領域となるスーパーミドル級のベルトには食指が動く。現在、この階級の日本ランカーは湯場を含めたとしても3人しかいない。タイトル戦を行うには、ランカー4人以上が必須条件とあって、これには湯場も頭を抱える。「日本タイトル以外のベルトにも興味はあるが、意味があるのか?」自問自答が続いた。