袴田事件を語る.1

東日本ボクシング協会 袴田再審支援委員会
新田渉生(新田ジム会長)


 東日本ボクシング協会では、現在、大橋協会長を先頭とし"袴田事件"の再審を求める活動を行っており、今回"袴田事件"の再審支援活動の火付け役であり、支援委員会の一員として活動している新田ジム会長、新田渉生氏に"袴田事件"を知った経緯から、今後の展望を語って頂いた。

□"袴田事件"を知るきっかけは?
新田「最初に、新田ジムに体力作りで通っていた練習生から、"会長、袴田事件ってご存知ですか?"って聞いて来たんです。それが2004年の夏だったんですね。彼は、東京高裁での"袴田事件"の再審請求が棄却されたニュースを観て、事件に関心を持ったんです。私に聞く前に、協会に"袴田事件"の質問のメールか手紙を送ったんだけど返事もなく、この事件がどういう状況なのか聞かれたのがきっかけなんです。その時、話はそれで終わってしまっていて。それから1年半程して、その練習生から、この"袴田事件"の再審支援活動を行っている"再審を求める会"の事務局長が、お会いして話したいとの事で、その時初めてお会いして、事件の詳しい内容を聞いたのが、この"袴田事件"を本当の意味で知るきっかけなのかも知れませんね」

□"袴田事件"の話を聞き、何故、支援しようと?
新田「支援と言う言葉が当てはまっているか分からないんですが、"袴田事件"の話を再審を求める会の事務局長から聞いて、これは少しおかしいと言う印象を持つじゃないですか。片方からの話しだけで判断して良い物ではないと思うけど、それを差し引いてもこの事件はおかしいと、話しを聞いて直ぐに何とかならないのかと。そう思ったのが始まりなんです」

□"袴田事件"を知り、支援する中での問題点や障害はあるのですか?
新田「私がボクシング協会を通して活動する以前、過去のボクシング協会でも"袴田事件"を支援していた時代があり、その時、自分達も精力的に動いたが結果が出なかった方達は、若僧が何を分かってるんだと思っている方達もいらっしゃったと思うんです。また、逆に若い貴方達が頑張って行かないとって言ってくれる方もいますし。そう言う意味ではプレッシャーも支援当初は有りましたけど、現在は協会全体の動きになって来て、おかげ様で逆方向の話も聞かなくなって来ましたよね。でも、そうは言っても被害者遺族の感情や色々有ります。障害では無いのでしょが、自分の活動が100%正しい事をやっているって意識も無いですし、なかなか難しいですよね」
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