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14日、中国・北京の蟹島リゾート内にあるイベントホールで開かれたIBF興行のメインイベントで、堤聖也(22=ワタナベ)はアマ北京王者のユー・ジアチ(21)にフルマークで判定勝ち。12月1日(土)の後楽園ホールで控えている日本バンタム級16位の中川抹茶(24=角海老宝石)との8回戦を前に、全勝を4に伸ばしたが、3月のプロ転向以来、初めてノックアウトを逸したことで、試合後は反省の弁ばかりを口にした。
勝者コールと拍手を受けた堤
「中国製のグローブで、顔で倒すのは難しいことは想定できていたけど、もっとタイミングがよければ必ず倒せていたし、そもそも腹は効いていた。これから世界一を目指してく上ではまとめ方が二流ってことです。ジムの先輩の京口(紘人)さんだったら判定まで行っていない」
試合後に声をかけた重役2人(左から1、2番目)
試合後、現地メディアへのムービー・インタビューで、堤はそんなネガティブな言葉を口にし続けたが、イベント主催者とプロモーターは、そのインタビューが終わるのを待ち、堤に「あなたのような高い技術力を持った選手との交流が今後の中国にも貴重なので、高額賞金を用意したシルクロード大会にも是非出場してほしい」と好印象を口にした。堤はようやく気持ちを切り替え始めると「いつまでもノックアウトにこだわり続けたら、過剰な重圧を背負うことにことになったかもしれないし、色々勉強になる試合でした」ともコメントした。
合宿初日の記念撮影
翌日となる今日は朝から、昨日、おとといに試合をした選手たちがそろって合宿をスタートさせた。午前中には勉強会があり、後半に合同練習。同行している石原雄太トレーナーは、参加選手の資質について「技術と体力にはまだ鍛える要素が十分に感じられるが、気持ちの強い選手が多いので、これからどう強化していくかで、中国は変わってくる」と観察した。