[特集]インタビュー
2007.12.12

日本Sフライ級王者
東洋太平洋Sフライ級王者
河野公平(ワタナベ)


河野公平、2冠の先に…
2007年は河野公平(ワタナベ)のボクシング人生において激動の年となった。2月12日に菊井徹平との1勝1敗のラバーマッチを制し、第32代日本Sフライ級タイトルを奪取。10月6日にはエデン・ソンソナ(比)と第28代OPBE東洋太平洋Sフライ級王者決定戦を戦い、日本に続き東洋のベルトをその腰に巻いた。現在、日本・東洋Sフライ級2冠王として君臨する河野公平。来年のチャンピオンカーニバル(2/16)では前東洋王者で世界ランカーの相澤国之(三迫)を迎え討つ。

□OPBF決定戦を争ったエデン・ソンソナはどんな選手でしたか?
河野「ビデオで観ていたんですが、予想通りの選手で正直やばかった。実際に戦ってみてスタミナもあったし、パンチも全弾力を込めて打ってきたり、日本人にない動きでビックリしました」
□OPBF奪取時はどんな気持ちでしたか?
河野「OPBF挑戦はこのソンソナ戦が最初で最後のチャンスと思い、出場を会長に無理言ってお願いしたんです。だから判定で名前をコールされた時は正直嬉しかったです。だけど、試合で鼓膜が破れていてクラクラしてました」
□今後は日本・東洋を両方保持するんですか?
河野「チャンピオンカーニバルの相澤戦は、日本・東洋の両方を賭ける事になっていてるんです。目の前の相澤戦を勝つ事が先決なんで、相澤戦をクリアしてから考えます」
□相澤選手の印象は?
河野「ボディ攻撃が上手な選手。ボクシングが上手い選手ですかね。自分のペースに持ち込む為にスタミナ強化に励みます」
□チャンピオンカーニバルの相澤戦に向けて意気込みを
河野「相澤選手どうこう言うより、自分自身が強くなるだけです。今は負けたら終りなんで、死に物狂いで練習して悔いなく戦います!長くチャンピオンでいたいですから…」
□今年は日本と東洋の両方獲得しました。王者になった事で自身何か変わりましたか?
河野「チャンピオンになったらボクシング1本で生活するのが夢だったんです。実はOPBF決定戦の時、バイトを辞めてボクシング1本の生活にしたんです。今年は充実した1年だったし、今、最高に充実した生活を送っています!!」

日本のSフライ級戦線は誰がWBA王者のアレクサンドル・ムニョス(ベネズエラ)とWBC王者のクリスチャン・ミハレス(メキシコ)からタイトルを奪還するかに注目が集まっている。そんな中、川嶋勝重(大橋)が来年1月にムニョス挑戦が決定。タイトル獲得に期待が掛かる。河野はチャンピオンカーニバルで世界挑戦経験のある相澤国之をクリアすれば、Sフライ級に圧倒的な存在感を示し、世界を確実に引き寄せることだろう。先月10月、2月・6月に続き3度目月間MVPを獲得した河野。インタビューの言葉通り、07年は自身、最高の年となった。果たして07年の勢いをそのままに08年も更なる加速を見せることができるのか。そしてその腰に世界を巻く日がくるのか、来年もさらに注目だ。

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