[特集]インタビュー
2008.12.9
女子W世界戦を語る!!
8日、後楽園ホールで開催されたWBC女子世界ダブルタイトルマッチ。WBC女子世界アトム級王者・小関桃(青木)は、挑戦者・金慧ミン(韓国)を完封しV1防衛に見事成功!!WBC女子世界ライトフライ級暫定王者・富樫直美(ワタナベ)は、1Rのダウンを跳ね返し、最終10R逆転TKOで王座に防衛した。“小関VS金”“富樫VS菊池”のダブルタイトルマッチをWBC女子世界フライ級10位・WBA女子世界同級12位・藤本りえ(協栄)と、女子アマチュアボクシング全日本選手権5連覇の実績を持ち、プロに転向した四ヶ所麻美(フラッシュ赤羽)が観戦。女子プロボクシングの評価をアップし、今後の可能性に大きな希望を与える大会となったダブル世界戦の感想を当サイトに語ってくれた。
■WBC女子世界フライ級10位・WBA女子世界同級12位・藤本りえ(協栄)

小関VS金戦
「この試合は、挑戦者・金選手の右が当たれば結構面白い展開になるかなって思いましたが、桃ちゃんの左ストレートが常に当たりだして。結局は予想通りの展開になったかな。ただ、金選手は打たれても前に出て、タフだったのがビックリですね。桃ちゃんの左ストレートがあれだけ当たっていて、ダウンしないんですから。コリアンファイターって感じでした。私の大晦日の対戦相手が韓国の選手なので、この試合は参考になりました」
富樫VS菊地戦
「この試合はアマ出身の富樫選手と、(JBC)公認前にプロとして活躍していた菊地選手の戦いって図式ですよね。私もプロ出身なので、気持ち的には菊地さんを応援しちゃいました。富樫さんは1Rのダウンから、暫く菊地さんのワンツーに反応出来てなかったですよね。菊地さんはワンツーで攻めて行きましたけど、富樫さんがコツコツと左ボディをヒットさせて盛り返しましたね。これから上を目指すなら、左ボディや上下の打ち分けが大切だと感じました。女子であれだけ巧くボディを打てる選手はいませんよ。スタミナに自身のある菊地さんが、左ボディでペースダウンしましたよね。最後は富樫さんの巧さ勝ち。この試合のポイントは、富樫さんの左ボディでしょう!!私も上を目指す以上、あれ位ボディを打てる様にならないとと思いましたね」
藤本りえ、坂田健史5度目の防衛戦に出場!!
■53.0Kg契約6回戦:藤本りえ(協栄)VS李恵林(韓国)
■日時:12月31日(水)
■会場:広島サンプラザホール
■開始:14時45分(予定)
■チケットのお問合せ:協栄オンラインショップTEL.03-3205-4755
■日本女子フライ級・四ヶ所麻美(フラッシュ赤羽)

小関VS金戦
「10Rフルに戦って、桃ちゃん頑張りましたね。金選手は桃ちゃんの左ストレートに反応していなかったかな。桃ちゃんは試合の後“頭が課題だった”と言ってましたし、前回のウィンユー戦を意識していたんじゃないですかね。上体を柔らかくスウェーでパンチをかわし、10R足を使い戦っていたのが良かった。金選手の気持ちに負けず、緊張も感じられなかったし、集中して戦ってましたね」
富樫VS菊地戦
「菊地選手はこれまでの実績からか、自信満々でリングに上がって着ましたね。1Rの富樫選手のダウンはビックリしました。富樫選手、一瞬意識が飛んでいたと思う。だけどラウンドを重ね、富樫選手が気持ち的に落ち着いて行ったのが良かった。富樫選手の勝因は、気持ちの強さもあるけど、やっぱり左ボディですかね。左ボディを的確に当てて行き、上下に打ち分ける。7R以降から、菊地選手が富樫選手の左ボディからの右ストレートで、左目が急激に腫れだしたのはビックリです。富樫選手は良いボディ打っていたんですが、右のガードが下がるのが恐かった。この試合で、ガードの大切さや、ちょっとした気の緩みの恐さを実感しました」
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