[特集]インタビュー
2008.5.20
鈴木 誠(野口)
今が最高のタイミング
6月30日、黒木健孝(ヤマグチ土浦)の持つ日本ミニマム級タイトルに挑戦する鈴木誠(野口)。タイトルマッチは実に4年8ヶ月振りとなる鈴木だが、自身36歳という年齢を迎えながら、今がボクシングに対して最高の環境で向き合えると言う。新旧王者対決となる日本ミニマム級タイトルマッチ。鈴木誠がタイトルに賭ける今の心境を語ってくれた。
□黒木選手が挑戦状を受ける形でタイトルが決定しましたが、今の心境は?
鈴木「まさか黒木選手が挑戦を受けてくれるとは思わなかったんですよ。東洋を狙うって聞いていたんで。だから、僕の試合後(4/15)にリングに上がって来た時はアレって思ったけど。タイトル挑戦は運もありますが、今回は僕のボクシング人生のまさに集大成ですね!!今までやってきた事、キャリアを全部出しますよ。実は今まで出していない引き出しがありまして…。出せって話なんですがね(笑)。体の使い方やパンチの出し方、今まで色んな事を学んで来ましたが、この引
き出しを開ける最高のタイミングですね。モチベーション、体の使い方、環境、経験と本当に今が最高のタイミング!!」
□王者・黒木の分析は?
鈴木「やっぱりトリッキーな選手ですよ。黒木選手とは良くスパーリングをするんですが、距離感と当て感が上手く、手数の出る選手ですね」
□試合展開の予想は?
鈴木「僕はスロースターターなので、今回は初めから飛ばして行きますよ。練習のイメージを試合に出して、試合展開は・・・う~ん、正直分かりません!!ただ、黒木選手は強い選手だから、自分が強い黒木選手とどう向かい合っていけるかが本当に楽しみです」
□4年8ヶ月振りのタイトルマッチ。意気込みを!
鈴木「みんなが楽しんでくれて、喜ぶ試合をします!!自分が戦っていて楽しい試合をすれば、回りもきっと試合を見ていて楽しんでくれると思いますから、そんな試合をします」
□最後に鈴木選手にとってボクシングとは?
鈴木「人生であり、生きる証かな。僕はボクシングに対してエンジンがかかったのが30歳に入る時なんですよ。ボクシングがなければ今の自分は無かったし、沢山の人達に出会え人として成長させてもらっています。ボクシングには本当に感謝しています」

鈴木選手は「僕の後ろには会長、マネージャーが付いていてくれる。僕はリングの中で戦うだけ。何の不安もありません。」と話してくれた。6月30日のタイトルマッチ、鈴木選手は沢山の人達の思いと共にリングに上がり、タイトル奪取を目指し、チャンピオン黒木選手に挑む。インタビューで鈴木選手は、今回のタイトルマッチはボクシングキャリアの集大成と話したが、まさに人生の集大成となるのかも知れない。チャンピオン黒木が今回のタイトルを防衛し、世界に打って出るか、チャレンジャー鈴木がタイトルを奪い、王座復権を成すか。新旧王者対決は6月30日、後楽園ホールで拳を交える。
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