[特集]インタビュー
2008.8.1

小関 桃(青木)
WBC女子世界アトム級9位


今はとんでもない状況!
 8月11日(月)、後楽園ホールで開催されるWBC女子世界ダブルタイトルマッチに風神ライカ(山木)と共に出場するWBC女子世界アトム級9位・小関桃(青木)。小関が挑むはJBC公認以前、タイでWBC女子世界アトム級王座決定戦で拳を交え、判定で敗れたウィンユー・パラドンジム(タイ)との再戦である。日本初の女子世界戦であるダブルタイトルマッチはボクシング界でも注目は高く、小関がタイトルを奪取したならばその名を鮮烈にアピールする事となるであろう。そんな小関が当サイトに女王を目指す心の内を語ってくれた。

□JBC公認後、初めての女子世界戦。決定した時の心境は?
小関「正直、ダブル世界戦に出場するのが自分で良いのかなって気持ちでした。注目は間違いなく99%ライカ選手。この世界の人達は何で小関が世界挑戦って思ったでしょうね」

□調整は順調ですか?
小関「今、ピークで追い込んでいる時期。スパーリングも10Rこなしています。ただ試合のスパンが短くって、5月に試合して今回8月なんで。あと夏場で、ウエイトが落ちちゃってリミット割ってますから。減量じゃなくて食べながら練習してます」

□王者ウィンユーとは昨年、王座決定戦で戦い惜しくも敗れています。今回の挑戦はどんな試合展開になると予想しますか?
小関「基本的にウィンユーはボクサータイプ。しかもウィンユーにとっては敵地ですから足を使ってって事は無いでしょう。早いラウンドで勝負を賭けてくるでしょうね。私は1Rからプレッシャーを掛け、前に出てウィンユーを疲れさせます。挑戦者なので前に前に出て勝負します!!」

□ウィンユーの攻略ポイントを上げるなら?
小関「スタミナが凄いあるって訳じゃない。前半は私が前に出てプレッシャーを掛け、中盤から後半にかけて試合が動くんじゃないでしょうか。ウィンユーは打ち合いを嫌がるタイプで、前回はクリンチや首相撲にやられた。クリンチに対応出来なくて負けましたが、今回はこのクリンチ対策をシッカリ立て、何パターンかの対応策を練習してます。攻略ポイントはクリンチへの対応でしょうね」

□世界挑戦に向けて意気込みを
小関「実は世界戦に向けて意識すると怖くなっちゃって。冷静に考えると自分がとんでもない状況に置かれているんだなと。私としてはウィンユーにリベンジする事しか考えてないです。リベンジの成功に対して、世界タイトルが付いてくるって感じです。世界中に私のファンは3人位でしょう!!(笑)私は凄いボクシングを見せする事は出来ないが、当日は勝つ為に頑張ります。応援よろしくお願いします!!」

 実は7月31日が小関の誕生日で、世界タイトルマッチの勝利が自分に贈る最高のバースデイプレゼントとなる。「注目の99%がライカ選手」と話す小関は、現在の状況に戸惑いすらあると言う。しかしウィンユーへのリベンジをシッカリと胸に秘め、当日は世界タイトルマッチの舞台に駆け上がるであろう。8月11日は風神ライカだけでなく、世界タイトルに挑む小関桃の前に出るファイトにも注目し、熱い声援を送ってもらいたい。

「ボクモバの目」
 女子ボクシングはプロとして産声を上げたばかり。そして、ここまでの道程を風神ライカが引っ張って来た事も事実である。だが何時までもライカにばかり頼ってはいられないのも現実だ。富樫直美(ワタナベ)がJBC公認後、韓国でWBC女子世界ライトフライ級暫定王座を獲得し帰国した。日本初開催となる今回のWBC女子世界ダブルタイトルマッチは、日本で女子世界戦が実現する最初の大会。富樫に続き、ライカと小関が世界王者となれば、女子プロボクシングを更に活気づける事が出来るだけに両選手に掛かる期待は大きい。小関の世界奪取はライカに次ぐ次世代のスター誕生となるのではないのか?8月11日が女子プロボクシングの第1次ターニングポイントとなる!!

「女子世界ダブルタイトルマッチ」
WBC世界女子アトム級タイトルマッチ
ウィンユー・パラドンジム(タイ)VS小関桃(青木)
WBC世界女子ライト級王座決定戦
風神ライカ(山木)VSアン・マリー・サクラート(米)
■日時:8月11日(月)
■会場:後楽園ホール
■チケットのお問合せ青木ボクシングジムTEL.03-3232-8603

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