[特集]インタビュー
2008.11.4
東洋太平洋Sミドル級王者
清田祐三(フラッシュ赤羽)
この王座は世界への切符
10月13日、OPBF東洋太平洋正規王者ウェイン・パーカーJr(豪)を2RTKOで打ち破り、暫定王者から遂にOPBF東洋太平洋スーパーミドル級真王者となった清田祐三。日本ボクシング界最重量級王者となった清田は、奪取したOPBF王座の価値を高めて行き、その目は既に世界のリングを見据えている。日本を飛び越え、東洋をその腰に巻いた清田が、当サイトに真王者としての熱き想いを語ってくれた。
□正規王者を倒し、暫定から真王者になった今はどんな気分ですか?
清田「パーカーを倒し、真王者になった事で更に気持ちが引き締まりました。もっともっと練習のレベルを上げて行き、自分のレベルをもっともっと上げて行きたいですね。いつでも試合が出来る様、常にベストを保って行きます!!」
□王座統一戦を振り返ってみて一番印象に残っている事は?
清田「王座統一戦は相手がどうこうと言うより、自分の調子が今までの中で一番良かったんです。控室にいる時から、試合前から、誰にも負ける気がしなかった。統一戦での動き、パンチの手応え、僕にとっては自信になりましたね」
□試合後、故郷釧路に帰省したそうですが、釧路の歓迎はどうでしたか?
清田「凄かったですよ!!ビックリしました!!飛行機で帰ったんですが、タラップ降りたら赤絨毯で迎えられて(笑)でも真面目な話、釧路は今、市長選をやっていて、市長選に立候補している候補者の方の応援に呼ばれ、OPBFのベルト持参で行きました。鈴木宗男先生の応援演説の後に応援演説しちゃいました。あと釧路の出身高校が凱旋報告会を開いてくれたり、北海道新聞が取材に来たり、FM釧路にも出演させて頂きました。本当、ありがたかったです」
□これからの防衛プランはどう考えていますか?
清田「OPBFスーパーミドル級の1~4位の上位ランカーは世界ランカー達なんです。もし彼等に挑戦されたら、僕は王者として正面から受けてたちます!!逆に僕は挑戦者の気持ちで彼等の挑戦を受け、ベルトを賭けて戦います。この王座を防衛して行き、早く世界ランカーに入りたいですね。このベルトを通行手形とし、世界にターゲットを絞りたいです!!」
□最後に清田ファンにメッセージを。
清田「清田ファンの皆さん!!清田Tシャツ勝って下さい!!お値段は3150円です(笑)詳しくは清田HPまでお問合せ下さい!!真面目にメッセージします。皆さんの声援のお陰で東洋王者になりました。これで終りではなく、ここからが本当のスタートだと思っています。1戦1戦大事に戦って、更なる上、世界を目指します。世界を目指す為、1戦1戦確実に僕は強くなって行きます!!僕の試合に熱い声援を送って下さい!!」

清田の目指す世界スーパーミドル級は、WBAにはミッケル・ケスラー(デンマーク)が、WBCは現在空位だが世界の強豪が王座奪取を虎視眈々と狙っている。日本人にとってスーパーミドル級は未開の地であり、日本人が王座を狙うには限りなく不可能な階級と言われている。
清田が世界のリングに立つには、幾つものぶ厚い壁を打ち破らなければ辿り着く事は出来ない。東洋太平洋スーパーミドル級ランカー達を倒し、東洋王座を防衛し、日本・アジア圏を制覇した時こそ、清田の前に世界が立ち塞がるだろう。清田祐三、世界への道は今、始まったばかりだ!!
「ボクモバの目」
清田は身長180cmと世界重量級ボクサーの中では決して大きいボクサーではない。だが、スピード・パンチ力・フットワークと充分世界に通用する能力を持っている。元世界ヘビー級統一王者マイク“アイアン”タイソンもヘビー級の中では180cmと非常に小さい王者でありながら、2m近い挑戦者達を驚異的なスピードと、正確なコンビネーションを桁外れなパンチ力で打ち込み、世界王者として君臨した。清田が更なるスピードアップを成し、コンパクトに打ち抜くオフェンス技術を磨き、ガードのみに頼らず、ディフェンス技術をアップさせた時、清田はスーパーミドル級のタイソンと成り得るだろう。
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