[特集]インタビュー
2008.12.17

日本ライトフライ級王者
嘉陽宗嗣(白井具志堅)


2009年、勝負を賭ける!!
 11月30日、嘉陽は地元沖縄で指名挑戦者・家住勝彦(レイスポーツ)を4RTKOで下し、日本ライトフライ級王座4度目の防衛に成功。来年2009年のチャンピオンカーニバルでは、2度目の防衛戦で対戦したWBC世界ライトフライ級8位・國重隆(大阪帝拳)を再び迎え、5度目の防衛戦を行う。
 しかし、嘉陽は4度の王座防衛を経て、その視線は既に世界を見据えている。2009年はまさに嘉陽にとってボクシング人生を左右する1年となるだろう。念願の2度目の世界戦を掴む為にも、國重との王座防衛戦は絶対に負けられない戦いとなる。
 勝負の年を迎える嘉陽が、國重戦、そして世界挑戦への想いを当サイトに語ってくれた。


□まずV4防衛の家住戦を振り返り、どんな試合展開でしたか?
嘉陽「この試合は流れの中で倒す事が出来た。家住選手のKOは3R以内でのKOが全てで、ハードパンチを持っている。だから野木トレーナーと話して、3Rを凌ぐのでは無く、逆に1Rから仕掛けて行く作戦でした。一発を狙うのではなく、試合の中での連打・流れの中での連打を考えていました」

□日本王者として20009年の目標は?
嘉陽「2009年の目標は・・・これはもちろん世界王者になる事!!ターゲットは、WBC世界ライトフライ級王者エドガル・ソーサ(メキシコ)を狙いますよ。ソーサは7回防衛している強いチャンプ。ソーサ挑戦が決まれば最高!!でもソーサ戦の作戦は全然考えてないんです。決まってからゆっくり考えます」

□チャンピオンカーニバルでは再び国重選手と対戦しますが?
嘉陽「前回は5R負傷判定ドローだったからね。チャンピオンカーニバルは当然決着戦だし、今度は明確に倒しに行く。誰が観ても勝ちが分かる試合をしないといけないから。ここで國重君にメッセージを。國重君!!この前の試合みたいに、くっついちゃイヤよ。くっつかないでね。でもしょうがないですかね、國重君の持ち味はあのスタイルだから」

□防衛戦、世界挑戦を期待しているファンにメッセージを。
嘉陽「國重戦をクリアして、ソーサへの挑戦を2009年は実現させます!!応援お願いします!!」

□最後に嘉陽選手にとってボクシングとは何ですか?
嘉陽「ボクシングは本当、小さい頃からやっている。ボクシングが僕を成長させてくれたと思っています。ボクシングは僕が親孝行出来る手段です。以上!!」

 前回の國重戦では、嘉陽が偶然のバッティングにより右目上をカット。5R負傷判定となり、ジャッジ3人が共にドロー採点を下し、不満の残る結末となった。その二人が約1年の月日を経て、再び拳を交える。2009年、世界への飛躍を目指す嘉陽にとって、次回國重戦が最大の山場となる。

「ボクモバの目」
嘉陽は昨年4月、日本ライトフライ級王者・増田信晃(駿河)から王座を奪取。現在まで、4度の王座防衛に成功している。この4度の防衛戦が嘉陽をボクサーとして大きく成長させた。初防衛戦で両手親指を骨折しながら王座を守り抜くも、試合内容に満足出来ず、世界再挑戦は暗礁に乗り上げる結果となった。2~3度目の防衛戦では負傷判定ドローとなり、嘉陽自身、不完全燃焼が続いた。そして4度目の防衛戦で、指名挑戦者であり日本ランキング1位の家住を4RTKOで下し、日本王座防衛戦初のKO勝利を飾った。嘉陽はこのKO勝利で、今乗りに乗っている。果たして、嘉陽はチャンピオンカーニバルを乗り越え、世界挑戦のチャンスを掴み取る事が出来るのか…。2009年は嘉陽に要注目したい。

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