[特集]インタビュー
2008.4.24
JBC安河内事務局長.1

日本のプロボクシング界を統括し、運営・管理している(財)日本ボクシングコミッション(JBC)で運営上のトップを務め、ボクシング発展の為に日々奮闘している安河内剛事務局長。今回、約7ヶ月振り2回目のインタビューを行い、女子プロボクシング認可・レフェリング・ジャッジ・そしてボクシングの人気回復について語ってもらった。
女子ボクシング編
□5月9日に女子プロボクシングの第1回大会が開催されます。JBCとして今後の女子ボクシングの展望をお聞かせ下さい。
安河内「JBCとしては、協会とは違ったスタンスで考えて行かないといけません。まず女子プロボクシングが競技スポーツとしてきちんと成立させる事が一番の主眼になると思います。その為に重要なのは競技人口を増やしていく事。色んな形で女子ボクシングがあるんだよって事で裾野を広げて行く。競技人口を増やして行きながら、競技レベルを上げて行く事がJBCのスタンスでは一番重要ですね。その上で女子の発展を考え、一過性の物で終わらせるのでは駄目なんです。まずは女性がボクシングをやると言う事で興味関心が集まると思うんですが、それでは長続きしないと思います。女性がボクシングをやり、その上で競技レベルが高く、質が良いボクシングを観せていかなければいけない。そうしないと本当のファンは付かないし、競技として衰退して行く可能性もある。ですからJBCとして競技レベルを向上させる事が一番大事です。その為には競技人口を1人でも2人でも一刻も早く増やす事。ここを協会と一緒になって考えて行かないといけないなと思っています」
□競技レベルを上げると言う点では他のスポーツ、例えばビーチバレー・バトミントン・卓球・フィギュアスケートなど、女子のスター選手が生まれ競技人気が高い。やはりプロモーションの部分が大きいと思います。
安河内「プロモーションの部分ではJBCが、と言うより協会の方達にしっかり考えて頂きたいと思います。地道に女子選手を育成して行く一方で、スター選手を協会がプロモーションする事が出来ればJBCとしてはありがたいですね。スポットが当たり、そこから興味を持ってくれた方が後楽園ホールや他の会場に足を運んでくれる。「女子ボクシング面白いよ。レベル高いじゃないか」と言う事で競技の面白さを知ってもらい、相乗効果で競技人口が上がってくれればと思います」
□協会とJBCがコンセンサスを取れば、女子は意外とスムーズに行くんじゃないかと思うんですが。
安河内「ここは本当にその部分で、協会・JBC両輪で行きたいと思っています。今までの女子の立ち上げから、プロテストの準備ですとか女子の講習会等、協会・JBCどちらかが偏重するんでは無く合同の実行委員会立ち上げてますので、今後もこの実行委員会の中で色々な事を考えて行きたいと思っています」」
□マスメディア各社から女子に対する取材の問い合わせ状況は?
安河内「非常に多いですね!この前の女子プロテストで約150人の報道陣に30台のカメラと異常な事態になり、JBCとしても驚きました。それだけインパクトのある中でマスコミの皆さんも注目してくれている。改めてボクシングの潜在能力の高さを感じました。この女子ボクシングをきっかけに女子だけでなく、男子ボクシング、ボクシングと言う競技をもっともっと一般の方達に知って頂く事が一番重要で大切な事だと考えています」
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