[特集]インタビュー
2008.10.26
Champions Eye
伝説の王者&現役王者が
世界戦を語る!!
WBC世界フェザー級タイトルマッチ
クリス・ジョンVS榎洋之

榎洋之(角海老宝石)現役生活15年目にして掴んだ世界挑戦。WBA世界フェザー級王者クリス・ジョン(インドネシア)と挑戦者・榎洋之は共に無敗同士であり、フェザー級最強決定戦と呼ぶに相応しい一戦となった。試合はフルラウンドの12Rを戦い、王者クリス・ジョンが挑戦者・榎に自身のボクシングをさせずに榎を完封。榎は悲願の世界奪取を阻まれ、初の黒星を喫した。WBA世界フェザー級タイトルマッチ王者クリス・ジョンVS挑戦者・榎洋之戦を伝説の王者と現役王者が語った。
■元WBC・WBA世界ミニマム級王者 東日本ボクシング協会会長・大橋秀行
「榎君の大善戦だったんじゃないかな。結果的にポイント差はあれだけ付いてしまったが、良い試合をした。世界のポイントの流れなのか、榎君の方が強いパンチを当てていたが、クリス・ジョンのスピード重視の軽いパンチの連打にポイントを稼がれたかな。榎君にとっては粟生戦が良い経験になっていたと思う」
□元世界Jミドル級王者・輪島功一
「やっぱり王者は、ボクシングの経験が豊富。榎君は相手に対する駆け引きがイマイチだった。世界は全てが駆け引き。榎君は王者の長所を打ち砕くだけの物がなかった。後半はクリス・ジョンに握られた。榎君から倒すって言う気迫、気力がなかったな。逆にクリス・ジョンは榎君の悪い所を突いて来た。まさに駆け引きに榎君はやられたね」
□元WBC世界Jフェザー級王者・畑中清詞
「榎君が頑張った良い試合だった。冷静に試合を観て、会場で採点を付けて行くと、クリス・ジョンのラウンドがどうしても多くなったね。榎君の大善戦だったと思うよ。クリス・ジョンの攻撃で、榎君の左目が潰れてから手数が減ってポイントを取られたね。左目が腫れてから怖くなったのかな。榎君最大の持ち味である左ストレート乗りの左ジャブが出なくなったのが痛かったかな」
□WBA世界ライト級王者・小堀佑介(角海老宝石)
「昨日は榎さんの気持ちがすごく伝わる試合でした。榎さんの小さいころからの夢が叶うところを見たかったのですが、結果は残念でした。クリス・ジョンは巧かったですね。要所要所でポイントを獲りに来て、流れを常に自分のものにしてました。試合巧者といった感じでした。自分ももっと世界に通用するよう頑張ります」
□東洋太平洋Sミドル級王者・清田祐三(F赤羽)
「クリス・ジョンは強いです。世界の強さを感じました。榎選手は気持ちが凄かったです。ボクシングは、最後は気持ちで戦うものだと思います。でも気持ちだけでは、世界は厳しいのだとも思いました。世界の広さと厳しさが改めてわかった試合を見た気がします。熱い試合でした」
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