[特集]インタビュー
2008.9.16
OPBF東洋太平洋ライト級6位
荒川仁人(八王子中屋)
荒川東洋初挑戦!
憧れから倒す相手に!!
20日は当初、東洋太平洋ライト級王座挑戦者決定戦として同級4位JRソラーノ(フィリピン)と対戦する予定であった。しかし、挑戦者決定戦から急遽、東洋太平洋ライト級タイトルマッチに変更が伝えられた。OPBF東洋太平洋ライト級王者ランディ・スイコ(フィリピン)は、WBA・WBC世界ライト級8位にランクされ、対日本人無敗を誇るトップボクサーである。荒川にとって、ここでスイコから勝利を挙げれば東洋王者になる事はもちろん、世界ランキングを手に入れ、世界ライト級戦線台風の目となる事は必死だ。ビックチャンスを目の前に、KOスナイパー荒川仁人が当サイトに意気込みを語った。
□タイトルマッチに変更された時の心境は?
荒川「実際、タイトルマッチ変更の話が僕の所に入って来たのがお盆過ぎなんです。本当、急な話ですよね。タイトルマッチであり、しかもランディ・スイコですからね。でも、僕は強い選手と戦いたい。正直(スイコは)ビックリしましたが、嬉しかった。僕がボクシングを始める前から活躍していた選手ですし、スイコに対して憧れもあります。チャンスを作ってくれた会長、戦ってくれるスイコに感謝してます。試合は僕のコンディション次第。僕のコンディション1つで最高の試合になるか、凡戦になるかでしょうね。当日までには万全の体調に仕上げ、リングに上がります」
□スイコをどう分析しますか?
荒川「28勝の内、24KOは驚異的なKO率だし、確実に相手を逃さず決めるって事ですよね。このKO率は凄いですよ!!スイコはパンチ力はもちろん、ダウン経験がないし打たれ強い。どう攻略するかですが…僕はスピードで挑みます。スイコの距離で戦わず、如何にして僕が動くかでしょう。1・2Rで行けるかが分かるし、1・2Rの動きが大事になって来ます」
□試合で注目してもらいたい所は?
荒川「お客さんにはスイコとの駆け引き、リード・距離感を観てもらいたい。スイコとの試合は駆け引きが大事になって来るし、最初の1発目。オープニングヒットが物凄く大切になるでしょうね。前半にスイコのパンチをもらってしまうと、後半危険になると思う。だからパンチの見切りや、ジャブの差し合いにも注目してもらいたいですね」
□タイトルマッチに向けて意気込み!!
荒川「とにかく初めて掴んだチャンス。タイトルマッチなんで、僕にとっては当然勝つ事が一番大事!!でもスイコと戦う事も楽しみたい。そして、会場の雰囲気を楽しみ、スイコとの試合を楽しみ、そうすれば自然と良い結果が付いてくると思っています。9月20日は応援宜しくお願いします!!」
スイコを「憧れ」と表現した荒川。スイコは31戦のキャリアでダウン経験の無いタフネスと、28勝24KOのハードパンチを誇る難攻不落のボクサーである。フィリピン人ボクサーと言えば、WBC世界ライト級王者マニー・パッキャオが思い浮かぶが、ランディ・スイコはパッキャオと双璧を成すフィリピンの英雄だ。荒川がスイコを倒したならば、東洋タイトル以上に大きなものをその手にする事となるであろう。「憧れ」から「難敵」に変わったスイコに荒川がいかに立ち向かい、チャンスを掴み取る事が出来るのか注目だ!!
「ボクモバの目」
世界ライト級はWBA王座を小堀佑介(角海老宝石)が、WBC王座をパッキャオが保持。日本だけでなく、世界的にライト級戦線は大きな注目を集めている。小堀・パッキャオの王座を世界中のトップボクサーが狙い、虎視眈々とその拳を磨き、チャンスを伺っている状況だ。荒川がいかにスイコと戦い、いかにスイコから勝利を挙げるか。KOにこだわる事無く、勝ちにこだわり、戦いにこだわった時、世界ライト級戦線に新しい風が吹き込む事になるかも知れない。
■OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチ
王者 ランディ・スイコ(比)31戦28勝3敗24KO
挑戦者 荒川仁人(八王子中屋)14戦13勝1敗9KO
■日時:9月20日(土)
■会場:後楽園ホール
■チケットのお問合せ:八王子中屋ボクシングジム TEL.042-622-7222
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