[特集]インタビュー
2008.7.2

日本Sフライ級王者
河野公平(ワタナベ)


DREAM COME TRUE
 9月15日、パシフィコ横浜で開催される「トリプル世界戦」WBA世界スーパーフライ級王座決定戦への出場が決まった日本スーパーフライ級王者・河野公平(ワタナベ)。昨年2007年は河野にとってまさに飛躍の1年であった。日本・東洋王座を次々と獲得し、確実に世界への扉に近づきつつあった。そして今回、夢にまで見た世界戦のリングが遂に決定した。世界戦発表当日、河野選手がボクシングモバイルだけに現在の心境を語ってくれた。

□世界戦が決定した今の心境を!
河野「実は2日程前“世界戦の発表会があるから”と渡辺会長に言われたんです。世界戦が決まった瞬間、涙が出てきました。違う選手同士で王座決定戦を争う話があったから、僕が世界をやるのは無いと思ってたんです。正直、決まらないんじゃないかと思っていたんです。世界を決めてくれた会長に本当、感謝しかありません」

□相手は元世界王者の名城信男選手(六島)です。名城選手をどう見ていますか?
河野「名城選手はパンチが強く、スタミナもあるし、手数も出る。最高に強いボクサーですよ!!でも、強いのは分かっています。世界のリングに上がってくるボクサーは当然強い選手ばかりですから。僕は勝つボクシングをするだけです」

□試合展開の予想は?
河野「僕は世界戦のリングと言っても変わらずに、いつもどうり自分のボクシングで戦うだけです。作戦ですか!喋れないですよ(笑。正直、今はまだ分からないですね」

□世界戦に向けて意気込みを。
河野「本世界戦は僕にとってずっと夢でした。これはもうハッキリ言って、(世界王座は)獲るしかないんで!!世界戦当日は会場に来て、僕の応援をして下さい。応援、宜しくお願いします!!」

 世界戦発表後、夜遅くにも関わらず快くインタビューに答えてくれた。リング上では一歩も引かない打撃戦を繰り広げるTOUGH BOYの河野選手。だが、リングを降りるとSHY BOY河野公平になってしまう。「涙が出た」の言葉は、そんなSHY BOY河野公平の一面を見た気がする。9月15日、WBA世界スーパーフライ級王座決定戦!!激闘必死の熱い戦いに注目だ!!

[ボクモバの目]
 河野は決してエリートと呼べる道程を歩んで来た訳ではない。2003年に日本ランキング入りし、2007年の日本タイトル挑戦まで約4年の時間を費やし日本タイトルを獲得している。しかし、日本タイトル獲得後は東洋タイトル奪取と2冠を達成。一躍ボクシング界を代表する選手の一人となった。そして9月15日、河野は遂に念願の世界王座に挑戦する。スタイルは右ファイターで抜群のスタミナを誇る。
 一方、西を代表する元世界王者・名城はプロ5戦目で早くも世界ランクイン。2005年には日本王座を奪取し、翌年プロ8戦目、ここまで無敗の戦績で世界王者に登りつめた(辰吉丈一郎と並ぶ国内最短記録)。2度目の防衛戦で惜しくもアレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)に敗れ初の黒星を喫するが、現在まで12戦11勝(7KO)1敗の戦績を誇る。が、一たびリングを降りると「謙虚なチャンピオン」と揶揄される人柄は、河野と同じものを感じてしまう。スタイルは右ファイターでKOにこだわるハードパンチャー。ファイター同士の日本人東西対決となった今回の王座決定戦。両者ともタフなだけに壮絶な打撃戦が予想される。

「トリプル世界戦」WBA世界Sフライ級王座決定戦
WBA世界Sフライ級1位・名城信男(六島)VSWBA世界同級3位・
日本同級王者・河野公平(ワタナベ)
■日時:9月15日(月・祝)
■場所:パシフィコ横浜
■チケットのお問合せ:ワタナベボクシングジムTEL.03-5449-3278
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