注目の日本ライト級ランカー対決。ランキング4位の石脇は、多彩な左とキレ味鋭い右ストレートを武器にする技巧派。これまでウェルター級を主戦場としてきたが、前戦からライト級へ転向し、今回が2戦目となる。対するアオキは、馬力を活かした攻撃的スタイルが持ち味。ボディワークも巧みで、距離を詰めてからの連打に迫力がある。ホームの後楽園ホールを離れ、大阪のリングに上がるのは約11年ぶり。タイトル戦線へのアピールを懸け、互いに一歩も譲れぬ熱戦が期待される。

日本ウェルター級5位の柴田は、プレスをかけながら左ボディで崩す右ファイター。前戦ではジャブを軸に緩急をつけた組み立ても披露し、着実にランクを上げている。対する濱島は連敗脱出とランク入りを狙う好戦派で、上下の打ち分けと豊富な手数が武器。柴田の立ち上がりが試合展開を左右しそうだ。

前日本スーパーフェザー級王者・原が、今年5月以来の再起戦に臨む。多彩なコンビネーションと巧みな試合運びを持つ試合巧者で、2年ぶりのサウスポーとの対戦となる。迎え撃つタマヨは昨年、大湾硫斗(志成)と判定まで戦い抜いたタフな相手だ。

日本Sライト級10位の田下は、強弱をつけたコンビネーションが光る技巧派サウスポー。A級初戦でランカーに挑む湯浅は、硬いブロックと前進圧力で攻め立てる好戦的なタイプ。打撃戦へと発展すれば、湯浅にも大きなチャンスが生まれる。

日本Lフライ級12位の木村は、出入りの速い攻撃でリズムを作るスピード型。年明けから調子を上げており勢いも十分だ。ランカー挑戦の吉田は、足を使って相手の攻撃を捌く右ボクサーで、序盤から主導権争いが激しくなることは必至だ。

WBO-AP・Sフライ級5位の田井は、縦横無尽に動きながら鋭いパンチを打ち込むスイッチヒッターで、勝ち星全KOという破壊力が魅力。来日経験豊富なラードチャイは、芯を外す老獪なディフェンスと試合巧者ぶりでホープを惑わせる曲者。田井のパフォーマンスに注目が集まる。