WBC世界ユースSフライ級王者の藤野が、自主興行のメインイベンターとして登場。今年8月の王座決定戦では、序盤のダウンを挽回して接戦を制し、王座を戴冠した。独特のリズムで相手を翻弄するスイッチヒッターで、打ち合いにも強さを発揮する万能型。5連勝中と勢いに乗る挑戦者ヤンに明確な勝利を収め、地元のファンにチャンピオンとしての存在感を見せたい。

日本Sフライ級14位の村田は、キレのあるカウンター、ジャブ、左ボディを武器にするバランス型の右ボクサーファイターで相手の長所を消すのに長けている。デビュー以来無敗の勢いを保ち、成長曲線は右肩上がりだ。対する森脇は昨年12月以来の再起戦。スピードを生かした鋭いジャブに加え、多彩なコンビネーションで攻め込む好戦派。ともにアグレッシブな持ち味をぶつけ合うこの一戦は、初回からヒリヒリする緊迫の攻防が必至。日本ユース新王者の座を懸けた熱戦から目が離せない。

日本ユースS・バンタム級王者武藤が、注目のV1戦に挑む。武藤は中間距離から鋭く突き刺す左ストレート、さらには左ボディアッパーを武器に試合ごとに進化を続けており、将来性抜群の存在だ。対する山本はテンポの良さに加え、一撃で流れを変える決定力の高い右ストレートを誇る。中日本と北陸が誇る新鋭同士のホープ対決。若き才能が火花を散らす一戦に注目だ。

2024年中日本Sフェザー級新人王の新田の持ち味はスピードと、試合を一気に決める右ストレートの決定力。来年の飛躍へ向け、ここで確かな手応えをつかみたい。