プロ3戦目で早くも日本ランカーに挑む中山は、殺傷力の高い右ストレートを武器に存在感を放つ六島ジム期待のホープ。今回は自主興行で初のメインイベンターを務める大一番となる。迎え撃つ日本Sフライ級11位の神崎は、ジャブからワンツー、さらに左ボディへとつなげるスタイリッシュなタイプ。ここで勝利をつかみ、連敗から抜け出したい。新鋭ホープか、それとも意地を見せるランカーか――注目の一戦だ。

井上が今年8月のタイトルマッチ以来のリングに戻る。階級をフライ級に上げ、新たなスタートを切る再起戦だ。独特のタイミングから放たれるコンビネーションと、試合の流れを読む巧みな駆け引きは健在。これまで培ってきた経験を武器に、上の階級でも持ち味を存分に発揮したい。ジンは距離感に優れたサウスポーで、相手の打ち終わりを狙うカウンター巧者。井上がその鋭さをどう攻略するか、戦術面でも見逃せない一戦となる。

小松は今年5月の日本ユース王座決定戦以来の再起戦。中間距離でキレ味鋭いカウンターを得意をするサウスポーだ。丁寧に組み立てて中盤あたりに山場を作りたいところだ。

アマチュア40戦25勝(11RSC)15敗、国体3位の実績を持つ中里が、デビュー戦でOPBF・Sバンタム級14位のポースと拳を交える。力感のないノーモーションのパンチと瞬間の判断に長けたテクニシャンだ。プロ仕様にパンチの打ち方を変えたところ、急成長しているという。中里のパフォーマンスに注目!