注目:チャンピオン勅使河原は、今年8月に世界ランカーの大森将平(ウォズ)を12回TKO勝ちし2度目の防衛に成功し、いよいよ世界への道が見えてきた。挑戦者の川島は2014年全日本新人王で今年の3月には敵地フィリピンでWBOアジア王座にアタックしたが惜敗。今回、再びチャンスが巡ってきた。独特なリズムで繰り出すジャブが得意でワンツーを基本に右オーバーハンドの精度を上げている。30歳が近づいてきてベルト奪取に燃えている。パワー、スピードでは勅使河原が一枚上手。川島としてはアップセットを起こすための秘策が欲しい。グイグイと距離を詰めて攻め込んでくる勅使河原の圧力にどう対応するのか?

注目:9月の王座決定戦で新チャンピオンに就いた佐川が指名挑戦者の日野を迎えて初防衛戦に臨む。佐川はアマチュア仕込みのテクニックと遠い距離から放たれる右ストレートは威力十分。2戦目にTKO負けしたが、そこから7連勝で頂点に立った。一方、タイトル初挑戦の日野は15年8月に阿部麗也(KG大和)に判定負けしてから引き分けを挟んで8連勝でトップコンテンダーまで上り詰めた。サウスポーのカウンターパンチャーで相手にやりずらさを感じさせる戦いが得意だ。序盤から中盤まで激しいペース争いが繰り広げられそうだ。どちらが早く自分の得意な距離を作れるかが鍵となるだろう。

注目:準決勝を豪快なKO勝ちで勝ち上がった石川とわずか2戦目で日本ランカーを撃破した石井がユース王座を懸けて激突する。昨年のインターハイ準優勝からプロに転向した石井は、速いステップインから繰り出されるキレ味鋭いパンチが魅力。対する石川は左右ともに破壊力のあるパンチでKOの山を築いてきた。打ち合いに持ち込みたい石川に対し、石井がどのように対応するのか?