「サバイバー」ジャモエ

　4月23日大阪府立体育館(ボディメーカーコロシアム)で行われるダブル世界戦のメインをはるWBC世界バンタム級王者・山中慎介(31=帝拳)に挑戦する同級3位のシュテファーヌ・ジャモエ(24=ベルギー)が19日、大阪市内の大阪帝拳ジムで練習を報道陣に公開した。

　一昨日来日したジャモエは「昨日体重もリミットにいったし体調も問題ない」と順調な調整をアピールし「日本は綺麗な街でとても気に入った。日本人もとても優しくしてくれる。日本に来れたことはとてもレアなことだ。日本のプロモーターにも感謝している」と笑顔で話した。
　母国ベルギーでは「サバイバー」とあだ名されていると話したジャモエはベルギー初の世界チャンピオンを目指し練習を開始した。

　トレーナーのユアハント・ヴァリアーニ氏は「ベルギー初の世界チャンピオンを日本で誕生させる。」と意気込み「WBCバンタム級ユースチャンピオンもジャモエがベルギー初だったんだ。歴史を作るよ、期待して欲しい」と母国に向けてコメントを入れた。

　練習を見守った帝拳ジムの浜田剛史代表は「外国人は練習と試合では全然違いますし、今日の動きを見る限り元気そうだし良い試合になると思いますよ」と冷静に分析した。ジャモエが時折スイッチすることを伝え聞くと「聞いていなかった。まあ、山中は左とも問題なく試合をしているから全く問題ないでしょう」と意に介さなかった。

　練習をスタートしたジャモエは母国で充分な調整が出来ていることと体重も問題ないということで1Rのロープ飛び1Rのシャドーと1Rのサンドバック打ちを披露し早々とジムを後にした。