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[試合後会見]2014.3.24

1年半の時を経て

 24日、後楽園ホール「ガッツファイティング」。セミファイナルではチャンピオンカーニバルの注目カード「日本スーパーバンタム級タイトルマッチ」が行われた。ほぼ満員となった会場を沸かせた、王者・大竹秀典(金子)vs同級3位・中嶋孝文(ドリーム)の激闘。結果はいかに。
大竹が再び勝利
 緊張感のある間合いの探り合いから始まった試合。2R、大竹がジャブで圧力をかけ、足でリズムを取りたい中嶋の気勢を削ぐ。しかし4R、今度は中嶋の右クロスが大竹に痛打。左右を畳み掛ける中嶋に大竹も負けずにワンツー、ボディを打ち返す。5R終了時の採点は、1者が49-47で中嶋、2者が48-47で大竹を支持。2-1で大竹がリードした。7R、引き込んだ中嶋の右が2度3度ヒット。しかし王者は引かずに打ち返し、ペースを掴ませない。終盤に入っても体を振って圧力をかける大竹、右で迎え撃つ中嶋の展開が続く。接戦は最後までアグレッシブに前へ出た大竹が手数、有効打で上回り、96-95,96-94,97-93の判定3-0で中嶋を退け4度目の防衛に成功した。
中嶋孝文(ドリーム)
 控え室に戻った中嶋は、「1年半前よりは良かった。やっぱり手数が少なくて印象が悪かった。7と8ラウンドが勝負所だった、あそこで最後までエンジンをかけていたら違う結果になっていたかもしれない。悔しい」と試合を振り返った。

 改めて中嶋は「大竹選手のパンチは硬かった。効いたパンチはそれほどなかったし、コンディションも悪くはなかった。もう一度、出直しです」と語った。
応援団に囲まれる大竹
 4度目の防衛に成功した王者・大竹は「右が強いことは分かっていたが、効いたパンチを2、3回もらってしまった。7と8ラウンドについてはあまり覚えていない」と話した。試合について大竹は「2ラウンドからプレスを強めて疲れさせようとした。本当はスパっといけたらいんでしょうけど、弱らせていくのが自分なので」と振り返った。

 世界挑戦への質問が出ると「世界を狙うならスーパーバンタム級。世界挑戦を頭に置いてしっかりと練習したいと思います」と意気込みを語った。
小國以載(角海老宝石)
 会場を訪れていた同級・小國以載(角海老宝石)はこの試合を観戦し「4ラウンドに右ストレートをヒットした中嶋さんが仕留められなかったのが、試合を決めたとこだと思います。テクニックもパンチの強弱の付け方も中嶋さんが優ってだと思いますが、あの4ラウンドに右ストレートをもらった大竹さんがクリンチしないでガードしてコンパクトにパンチを返してダメージを感じさせないで対応していましたよね。自分ならクリンチしてますね。大竹さんは試合運びがうまいですね。和氣さんと大竹さんがやったらどうなるんやろうって、ファン目線で見てました」と語った。
喜びの金子陣営

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