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[ニュース]2009.12.15

芹江、涙の王座戴冠!!

 14日、後楽園ホールで開催された日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦。挑戦者に日本同級1位・芹江匡晋(伴流)迎えた王者・木村章司(花形)2度目の防衛戦は、タイトル初挑戦の芹江が飛び込みながらの左ボディを的確にヒットさせ徐々に主導権を掴むと、木村の左フック、フィニッシュブローを確実にディフェンスし、左ボディを軸に芹江がポイントを奪った。
 試合は最後まで縺れ込んだが、判定1-2(95-97、96-95、95-98)で挑戦者・芹江が王者・木村を下し、日本スーパーバンタム級新王者に輝いた!
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 新王者になった芹江は、リング上で涙を流し、王座戴冠に喜びを表した。ベルトを腰に巻いた芹江は「ありがとうございました。判定になったのでどうなるかと思いましたが。まだまだ未熟。もっともっと強い選手と戦って行きます」と応援団に涙声で挨拶。愛娘・杏梨ちゃんをリングに上げ記念撮影に収まった。
 控室に戻った新王者・芹江は「左ボディは狙ってました。ビデオを観て木村さんは何でも出来るイメージでしたから。スタミナ勝負になると思いましたが、スタミナだけは自信がありました。木村さんの左フックは僕に合わせて打って来ると思っていた。大きくかわすとバランスを崩すので、しっかりガードして行こうと考えていた」と、改めて試合を振り返った。
 今回の木村戦について芹江は「スピードですね。木村さんも足を使うと思いましたが、スピードではついて来れないと思い、距離を取り、木村さんの動きが止まった所でジャブとストレートを狙いました」と作戦を明かした。
 また、木村の印象を聞かれると芹江は「惚れ惚れする位の選手。僕からすると芸能人の様な存在。木村さんがリングに上がって来る姿を観てTVに出てる人だって思った。あのデカイ存在の木村さんからベルトを獲る事が出来た。このベルトには木村さんのプライドも詰まっている。だから誰にも渡せない」と、木村を憧れの存在であると語った。最後に芹江は「今もこのベルトを持っている事が信じられない」と話すも、最高の笑顔で会見を終えた。
 今月20日に満1歳の誕生日を迎える愛娘・杏梨ちゃんに、日本王者という最高のプレゼントを送った芹江。しかし、年が明けると日本ボクシング界最高のイベント“チャンピオンカーニバル”が開幕する。新王者・芹江には、最強後楽園を勝ち抜いた玉越強平(千里馬神戸)が最強挑戦者として襲い掛かかり、早くも最大の試練が待ち受けている。果たしてトリックスター芹江匡晋は、2010年もその独特のスタイルで時代を切り開く事が出来るのか…。

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