興毅、内藤戦に万全!!

　今月29日(日)、さいたまスーパーアリーナで開催されるWBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦「王者・内藤大助(宮田)VS挑戦者・亀田興毅(亀田)」の一戦。
　WBA世界ライトフライ級王座に続き、世界2階級制覇達成を狙う亀田興毅が18日(水)、都内・亀田ジムで抽選により当選した亀田ファン3名を特別招待し、内藤戦に向けての公開練習を行なった。

　公開練習前、興毅は集まった記者達との質疑応答で「調整は順調いつも通り。デビューからここまで同じ事をやっている。いつもと一緒」と仕上がりの良さをアピール。内藤戦に特別な感情は?との問いにも「余計な思いは無い。早く試合がしたい。そして良い結果を出したい。これまで応援してくれた亀田ファンに“応援して良かった”と言ってもらえる試合をしたい」とし、当日まで待ち切れない気持ちを明かした。
　内藤が“怖い位に順調”とコメントした事を尋ねられると「いつも通りなんでしょ。まぁ順調に越した事は無い。(内藤には)最高のコンディションで来て欲しい」とコメント。内藤戦に向けて意気込みを求められ「俺の負けを予想している人も多いし、日本人と戦っていないって言うてる人もいるが、この試合に勝てば俺にとって一石三鳥やな。不利といわれる試合程俺は面白い。俺の力を見ておけよと。自信はある。3Rにこだわらず前半で仕留めたい。KOで2階級制覇を決めたいな。1本目は判定で王者になったが2本目はKOで決めたい!!」と2階級制覇に揺ぎ無い自信を覗かせた。
　ここで亀田陣営の敵情視察に足を運んでいた内藤が所属する宮田ジム宮田会長から興毅にビックサプライズが!!前日の17日が興毅23歳の誕生日だった事もあり、宮田会長が興毅にバースディケーキを手渡しでプレゼントしたのだ。この宮田サプライズに興毅は宮田陣営に「良い匂いがしていた。だけど何も入ってないよな(笑」と返し、笑いを誘う一幕もあった。

　公開練習では、興毅は宮田陣営の目を気にしてか身体を温める程度のシャドーと、軽めのミット打ち3Rで終わらせたものの、一発一発のパンチを確かめるようにミットへ打ち込んでいた。内藤に続き、興毅も順調な仕上がりを見せ「早く試合をしたいって言うのは久し振り。(内藤戦では)レベルの違いを見せ付けたい」と語った。練習終了後には招待したファン3名との記念撮影となり、興毅著書へサインを入れるファンサービスを行なった。
　このファンサービスを目の当たりにした宮田会長は「内藤にもして欲しいね。格好良かったね。こっちがファンになっちゃいそう」と目を細めた。興毅の動きを尋ねられると宮田会長は「僕らもプロだから、調子はね。亀田興毅はボクサーとして完成していると今日感じた。ボクサーとしてもタレントしても亀田興毅として完成型を見せてもらった」と誉め称えていた。
　興毅は軽めの動きに終始し公開練習は幕を閉じたものの、「早く試合がしたい」と言うコメントから、2階級制覇に大きな自信がある事を感じさせた。11月29日、興毅はさいたまスーパーアリーナで新たな時代の幕開けを果たすのか…。