西岡・エルナンデス決戦に向け

　今月10日(土)、代々木第2体育館で開催されるダブル世界タイトルマッチ・WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦「王者・西岡利晃(帝拳)VS挑戦者イバン・エルナンデス(メキシコ)」の記者会見が都内で執り行われた。
　王者・西岡利晃、挑戦者イバン・エルナンデスの両雄は万全のコンディションで会見に臨み、2日後に迫った決戦に向け意気込みを語った。

　まず、王者・西岡は「今日まで全てのスタッフのサポートで完璧に仕上げる事が出来ました。僕が勝つ事は分かっています。必ず勝ちます!!」と日本凱旋防衛に向けて早くも勝利宣言。エルナンデスの印象については「体格差も殆ど無く、ビデオで観た通りの選手だと思います」とコメント。さらに防衛戦に向け「自分の力を全て出し、素晴らしいをお見せします。試合の中でチャンスは必ず来る。そこを狙いKOに結びつけたい」と3度目の王座防衛に向け意欲を覗かせた。

　続いて挑戦者・エルナンデスは「日本で素晴らしい試合が出来るこのチャンスに感謝している」と王座挑戦に喜びを語り、西岡の印象について「エクセレント。スピードあり、テクニックありの素晴らしい選手だ」と王者を称えた。意気込みについてエルナンデスは「当日はファンが満足する試合となる。私はメキシコから勝利を掴みに来た。コンディションの良さはリングの上でお見せする。10日は誰も忘れられない試合になる」と王座奪取に並々ならぬ決意を見せた。

　会見後、「あしたのジョー」の作者・漫画家のちばてつや氏が西岡、リナレスのもとへ激励に訪れ、直筆のジョーを描いた記念品を手渡していた。
　10日の代々木第2体育館、果たしてWBC世界スーパーバンタム級王座をその腰に巻くのは“スピードキング”王者・西岡利晃か、挑戦者エルナンデスか。スピード溢れる戦いから誰も目を離せない。