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[引退式]2013.11.21

ありがとう、佐藤洋太

 11月20日、都内・後楽園ホールで行われた『ガッツファイティング』にて、前WBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太(協栄)の引退式が行われた。「世界一は世界で1人」というストイックなモットーと、変幻自在なスタイルで人気を博した佐藤のボクサーとしての終止符を、会場でも多くのファンが見届けた。
元WBA王者の河野とラストファイト
 引退式は華やかなものとなった。まずは前WBA世界同級王者・河野公平(ワタナベ)との白熱スパーが3ラウンド。佐藤陣営は赤コーナーからWBCのベルト、河野陣営は青コーナーからWBAのベルトを掲げて入場した。
 熱中症と向かい合わせともいえた炎天下のタイで行われた防衛戦で敗れてからちょうど半年。佐藤がどんなコンディションで、このエキシビションに臨むのか、気になるところだったが、第1ラウンド開始早々、佐藤は力強い連打で河野を圧倒する。相手の出鼻をまんまと挫いたその速攻は、現役時代と変わらぬ変幻自在な攻撃で、スロースターターの河野を劣勢のまま、封じきってしまうのとさえ予感させた。
 しかし2回へ入ると、大晦日に再起戦が決まっている河野が、意地を見せる。持ち前のタフファイトで、ガス欠をごまかし始めた佐藤をロープに詰めるシーンを、次第に増やしていく。
佐藤のリングイン
 それでも豪快なアッパーなどを冴え渡らせていた佐藤だが、最終3回へ入ると、すっかりフラフラ。そこへ客席から「がんばれ!」の温かい声援が多く飛び、限界とセンスの両方を感じさせるラストゴングとなった。

 大きな拍手に包まれる中、河野が佐藤に「いつか統一戦をやりたいと思っていたが、自分が負けてしまった」と無念を告げた。それから舞台裏で佐藤を支えたジム関係者や後援会関係者がリングへ上がり、ボクサーとしての佐藤を、最も近くで支えた新井史朗レーナーが「彼のボクシングは自分で考えて磨いたものです」と称賛し、元WBA世界フライ級王者の坂田健史氏は「昔からスピードやキレに目を見張るものがあった。今日のスパーでもまだまだやれると思わせたけど、すぱっとやめるのも洋太らしいかも知れない」と語り、今後の成功を祈った。
佐藤に涙はなかった
 関係者スピーチで、会場を最も暖めたのは元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏だろうか。「洋太は金平会長を泣かしたすばらしいチャンピオン!私が引退するときは涙を流しませんでした」や「引退を撤回して、来年に亀田興毅と対戦します!渡嘉敷ジムがプロモーターとしてサポートしたいと思っております」と、どこまで冗談なのか分からぬジョークを連発。あわや主役を奪ってしまうほどのマイクパフォーマンスに、佐藤も大笑いだった。
 金平桂一郎・協栄ジム会長は「東日本の震災以来、チャンピオンにしたいという思いが強くあった」と語り、リングヘ上がっていたスポンサーのロッテリア本部長らに、改めて感謝の意を述べた。
WBCから記念品が贈られた
 他にも、佐藤と親交のあるジム練習生で、今日のためにセコンドライセンスを取得した元JUDY AND MARYのギタリストTAKUYA氏も駆けつけ、フィナーレのテンカウントになる頃には、ギリギリ間に合った多忙の元WBA世界スーパーバンタム級王者、佐藤修氏(協栄)がリングヘ上がった。
第2の人生でもチャンピオンを目指す
 佐藤洋太は引退式について「こんなに恥ずかしいものだとは思わなかった」と照れ笑いを見せながら、以下のような「らしさ」のあるメッセージを残している。
「多くの団体があっても、世界チャンピオンは1人でいいと思ってきました。日本のボクシングはもっと誠実にやってほしい。ボクシングは何だと聞かれ、『ビジネスだ』という答えは違うと思う。若い人にボクシングは何だと聞かれたら『ロマンだ』と答えてほしい」
 今後は地元・岩手で焼肉屋を開くとのこと。店名もその生き様から『チャレンジャー』にする予定で、現在の対戦相手は、開店への準備だそうだ。

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