減量8kgVSナチュラルウェイト

　明後日の13日(水)、後楽園ホールで階級差を越えて行われるWBA女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ、王者の山口直子(35=白井・具志堅)対元WBC女子世界ミニフライ級王者で現WBAスーパーフライ級2位の藤岡奈穂子(38=竹原&畑山)の予備検診が11日に都内のJBC事務局で開かれた。
　両者ともに異常は見られず、体格差もほぼ同じことが判明した。

　ナチュラルウェイトで試合に臨む藤岡に対し、山口は通常7〜8kgを落とすが、仕上がりは万全とのこと。藤岡との対面にも「まだ緊張感はない」と余裕の表情を見せた。

　一方の藤岡は、昨年10月の検診時よりリーチが約6cm伸びたが、これは前回の測り方によるもので、今回の計測結果が正しいと結論された。トレーニングと食事で増量したという藤岡は「この階級に相応しい体ができたかな」と笑顔を見せたが、減量がある時と比べ、緊張感が足りないと不安もにじませた。それでも同行した柴田貴之マネージャーは、「ミットを受けると体重の乗り方がまったく違う」と、生まれ変わった藤岡に期待感を示した。

　和やかに行われた会見では、報道陣に混じって山口を指導する新井誠介トレーナーからも質問がおよび、「特別なトレーニングはしてきましたか」、「特にしていません(笑)」と答える一幕もあった。

　すでにリミットちょうどの藤岡に対し、山口は計量後に3kg以内で増量させると明かした。藤岡の増量はおそらくないものと予想され、この体重差が試合でどう影響するのか、女子最強対決の新たな注目ポイントとなりそうだ。