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[一夜明け会見]2013.11.11

課題は「前の手」

 5度目の防衛戦を9ラウンドTKO勝利で無事クリアしたWBC世界バンタム級王者、山中慎介(帝拳)が11日、都内の帝拳ジムで一夜明け会見を開き、昨日上がった両国国技館のリングを振り返った。

※ボクモバ恒例の「リングサイドの目」。今回は会場で観戦した元チャンピオンの内藤大助氏、西岡利晃氏、佐藤幸治氏と現役チャンピオンの内山高志、八重樫東、井上尚弥の6名が試合を振り返っています。
昨夜は挨拶回りの後に夫婦でディナー
 「課題は前の手。右の使い方ですね。試合が終わった瞬間、もう少しジャブを打ったり、無駄にも思えるパンチを打てたんじゃないかな、と思いました」と、昨日のみごとな完勝にも反省点をあげたV5チャンピオンは「相手が下がっていたので思ったよりも遠くて、距離がつかめませんでした。相手のパンチはもらわなかったし、見えていた。1ラウンドと最後に倒したパンチは良かったけど、序盤から徐々に組み立てて行かないといけない」と、4戦ぶりとなった右ボクサーとの対戦を振り返った。
勝ち続ければビッグマッチにつながる
 今後に関して「海外でやるなら有名な強い選手としたいですね」と夢が広がるが「WBCの総会と試合観戦でしかラスベガスに入ったことがないので、、試合をする前には一度、トレーニングに行きたいです」と、笑顔で話した。また、気になる次の対戦相手に関して、WBA世界バンタム級スーパーチャンピオン、アンセレノ・モレノ(パナマ)の名前を口にした山中。WBO世界同級王者、亀田和毅(亀田)との統一戦に話が及ぶと「こだわりはないけど、やれば日本では盛り上がると思うし、出来るならやりたいですね」と、記者からの質問に答えた。
 12月6日には高校の後輩にもあたる村田諒太(三迫)が、昨日と同じ両国国技館でプロ2戦目のリングに上がる。大晦日には、同門の三浦隆司も2度目の防衛戦を控えている。「昨日の試合が、相乗効果につながればいい」と日本ボクシング界を牽引するスターボクサーにふさわしい言葉で会見を締めた。

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