興毅「納得する試合を」

　21日、都内のホテルイースト21において 、明後日23日に東京ビッグサイトで開催されるWBAダブル世界タイトルマッチの調印式が行われた。
　メインイベントを務めるWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(27=亀田)はサングラスを掛け、出場全選手が席に着いてから「俺が主役だ」とアピールするかのように、一番最後に姿を現した。

■WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・亀田 興毅(亀田)VS挑戦者ジョン・マーク・アポリナリオ(比)
■日時:7月23日(火)
■会場:東京ビッグサイト
■問合せ:亀田ジムTEL.03-5671-1333

　調印式・グローブチェック終了後、WBA世界バンタム級タイトルを争う王者・亀田と、挑戦者ジョン・マーク・アポリナリオ(23=比)が現在のコンディションと意気込みを語っ た。

WBA世界バンタム級王者
亀田 興毅(亀田)

　「体調は最高にいいよ。明日の計量を終えて、あとはしっかりと栄養を取るだけ」と興毅は語り、V7という記録を尋ねられると「7回目と考えるとすごい数字だと思う。ここでしっかりと勝って、世界4階級制覇に進みたい」と意欲を見せた。

　改めて進退について質問が及ぶと王者は「前回のような戦いをしていたら、世界チャンピオンとして話にならなということ。KOにはこだわらず、今回は自分自身が納得する試合をする」と決意を明かした。

　三兄弟の先陣を切って世界戦に臨むことに亀田家の長男は「俺たち3人はそれぞれが世界のトップとして立場は一緒だと思う。ここで俺が勝って、和毅にいい流れを作ってつなぎたい」と勝利のバトンを渡すとし、最後に興毅は「俺の武器はスピードとタイミング。スピードを活かした試合をしたい。明後日はいい試合をし、しっかりと勝ちます」と必勝を誓った。

WBA世界同級3位・挑戦者
ジョン・マーク・アポリナリオ(比)

　「私がいま望んでいるのことは、早く亀田と試合をしたいということ。コンディションは絶好調だよ」とアポリナリオは笑顔を見せ、王者・亀田の印象を尋ねられ「チャ ンピオンを目の前にし、戦いたくてしょうがない(笑)。私は準備ができているが、亀田は大丈夫か」と余裕の表情を浮かべた。

　最後に意気込みを求められ挑戦者は「ノックアウトは難しいかもしれないが、精一杯戦う。日本のボクシングファンに楽しんでもらえる試合をするだけだよ」とメッセージを送った。