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[ニュース]2009.6.21

飛天陥落!野中2冠!!

 20日、後楽園ホールで行われた東洋太平洋スーパーウエルター級タイトルマッチ「王者・飛天かずひこ(新日本木村)VS挑戦者・野中悠樹(尼崎)」の一戦。
 両者は2007年10月、同王座決定戦で対戦。飛天が2Rにダウンを喫するが、右ジャブを軸にポイントを奪い、判定で同王座を奪取した。前回から約1年7ヶ月。王者・飛天は3度目の同王座防衛戦、挑戦者・野中は日本王座を獲得後、V2防衛を果たし、互いにレベルアップして迎えた再戦となった。
 試合は前回同様、2Rに野中がダウンを奪い先制。その後、ダウンを奪われた飛天が反撃に転じるが、4Rのバッティングで右目上をカットすると主導権は野中に傾く。そして8R、飛天の傷が試合続行不能と判断され、野中が判定3-0で勝利を飾った。野中は同王座決定戦の借りを返し、飛天から東洋王座を奪取。日本・東洋スーパーウェルター級2冠達成となった。
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 リング上のインタビューで、勝利の喜びに声を詰まらせ野中は「言葉にならない。関西から応援に来てもらいありがとうございました」と関西からの応援団に挨拶。これからの豊富を尋ねられると「焦らず驕らず、一歩一歩進んで行きます!!」と力強く答えていた。
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 敗れた飛天は控え室で「相手が巧かった。距離が遠かった。謝らなければならない人が一杯います。防衛したら湯場さんと戦う事が決まっていた。お金を出して観に来てくれた人に申し訳ない。敗者が言う事は何も無い」と語った。
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 また、控え室で会見を開いた野中は「前回のリベンジだけを考えず。考えると硬くなってしまうので、新しい試合として練習してきた。この前も2Rにダウンを獲ったが、相手の圧力に負けてしまった。日本王座を獲り、音田・新井戦の防衛戦が良い意味で勉強させてもらいレベルアップ出来た。飛天の左は脅威的。その間合いに立たず、自分の間合いで打って行く事を心掛け組み立てた」と試合を振り返った。
 さらに、今後は2冠を保持して行くのかの質問に「クレイジーキムさんも2冠を持って防衛してましたよね。2冠を持つかどうするか、ジムとこれから考えます。今後の防衛戦ですが、僕は誰とでも戦います」とコメント。湯場忠志(日本同級5位)が挑戦状を出している事について「まずは1位に上がって来いと」と、湯場の挑戦状に注文を付けた。
 日本・東洋2冠王者となり、スーパーウエルター戦線を制圧した野中。今後、日本・アジアのスーパーウエルターは、2冠王・野中悠樹が中心となって回る!

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