和毅「夢に出てくる」

　26日、亀田家の三男・亀田和毅(21=亀田)が初の世界挑戦に向け、都内で報道陣を集めての公開練習を行った。
　先週まで試合が行われるフィリピンで合宿を行っていたという和毅。現地邦人の注目も高いようで、1ヶ月以上先の試合にも関わらず、チケットの問合せはすでに1,000件以上きているとのことだ。

■WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・パウルス・アンブンダ(ナミビア)VS挑戦者・同級5位・亀田和毅(亀田)
■日時:8月1日(木)
■会場:フィリピン・セブ市 ウォーターフロントセブシティホテル&カジノ
■応援ツアー:申込みHP www.mine-travel.co.jp/wbo
■TV:TBS系列で放送予定

　世界初挑戦について和毅は「気合も入って調整は順調だがプレッシャーは感じる」。それでもメキシコで培ってきたメンタルの強さを強調し、「会場をホームに変え、三兄弟世界王者の瞬間を一人でも多くのファンに見てもらいたい」と笑顔を見せた。続けて「相手はファイターなので、こちらはアウトスタイルでも闘えるよう引き出しをいくつも持って行かないとダメ」と慎重さも忘れず。後半は接近戦になると予想し、スタミナが重要と話した。

　相手のビデオを毎晩寝る前に見ているという和毅は「最近はアンブンダが夢にも出てくる。夢の中で負けはないが、この間ドローがあった」と笑いを誘った。合宿で会場も下見し「入場から勝つまでのイメージはできている。勝ち方?もちろんKO!」と頼もしく答えた。

　練習に移り、ロープ、シャドーボクシング、ミット打ちなどでみっちり汗を流した和毅は、練習相手にフィリピンから呼んだWBO世界バンタム級13位のフェルデリック・ロドリゲスを相手に4Rのスパーリングを披露した。

　速いジャブでリズムをつくると、ファイター対策に出入りの動きを確かめ、鋭く踏み込んで右を効果的にヒット。接近戦では左肩を入れ、左ボディ・右アッパーで世界ランカーを圧倒するなど、 距離感も問題なし。 ここまでの順調な仕上がりをアピールした。

　スパー後、アンブンダの写真をパンチングボールの前に貼り、闘志剥きだしに拳を振るうパフォーマンスも見せた和毅。「ジャブで試合をコントロールして右に繋げたい。昔はがむしゃらだったが、今は色んなパターンのジャブが打てる。ポンポンとジャブを出して相手のスタイルを崩したい」と左に絶対の自信をみせた。