井岡と宮崎が本格始動

　5月8日に大阪市内にあるボディメーカーコロシアムで開催されたWBAダブル世界戦から20日、WBA世界ライトフライ級王者・井岡一翔と同ミニマム級王者・宮崎亮(共に井岡)が本格始動した。軽めの練習は、試合後1週間で始めていたものの本格的な練習はこの日からとなった。

　練習前に集まった報道陣に会見を開いた井岡は現在の心境を聞かれると「5月8日に向けて練習してきたことを継続をして、また強い自分を引き出していきたいと思っています」と意気込むと「年内にあと2試合はしたいですね」と今年の下半期に向けた抱負を語った。自身2階級目での初防衛にも成功した王者には、風格さえ漂い「いつも言っていますけど、自分の強さを一日一日無駄にしないように世界のレベルで常に戦える練習をしていきます」と練習に入っていった。

　続いて会見した宮崎は、試合後の様子を聞かれ「実は一週間ちょっとしか休んでいません。今も56kgキープしてます」とチャンピオンの自覚をのぞかせた。
　初防衛に成功した後、プライベイトでは変化があったとのことで「犬を二匹買ったんですよ。一匹は自分で買いました、犬種はピンシャーで小鉄って言います。もう一匹は井岡弘樹会長がブルドックのブリダーに頼んでくれているので、待ってるんですよ」と笑顔を見せた。
　階級を上げることも含めて、今後の動向に注目が集まる中「僕の口からはちょっと…でも僕の考えは井岡さん(井岡一法新会長)に伝えてあります」と転級の可能性も示唆した。
　試合前に左目の不安を口にしていた宮崎は「左目の筋肉を使っていなかったみたいなので、左目の筋肉トレーニングを今やっています」と順調に回復に向かっていることを明かした。

　両チャンピオンの会見後、遅れてジムに到着した井岡ジム新会長井岡一法氏は「宮崎に関しては、階級を上げさせることを考えているが、昨日、本人からWBA世界暫定王者(1位)とやりたいと言われたので、今週中に決めたいと思う。アイツ(宮崎)の体調とかを考えると上げる方がいいんやけどな…」と判断に迷っている様子。一方の2階級王者に関しては「一翔は秋頃、普通に防衛戦でいきます」と明言した。