宮崎はかっこよかった?

　ミニマム級で戦う2度目の試合が、自身初の世界防衛戦という宮崎亮。8800人が駆けつけた8日のボディメーカーコロシアムは、熱気と興奮に包まれていた。WBA世界ミニマム級王者の宮崎は、心配された減量苦を克服できたのか―。

　カウンターの左フック一撃で見事ノックダウン勝利を収めたチャンピオンの宮崎は、試合後のリング上から大観衆に向けて「僕かっこよかったですか?」とおどけてみせた。
　この日チャンピオンの入場曲「よっしゃあ漢唄」を熱唱した格闘家の角田信朗氏も喜びを隠さなかった。

　「これが軽量級のKOパターンだと思った」と自信を深めた様子で語りだした宮崎は「12ラウンドあのまま接近戦でもやれたと思う」と話す一方で「途中でヤケクソになってしまった」と反省することも忘れてはいない。

　「このベルトを渡したくないという気持ちでいっぱいだった」と試合中の心境を明かすと「これからもっと頑張っていい試合をします。今回は勇気や感動を与えられたかは見た人の感想なので分からいが、KOができたのは良かった」と笑顔をみせると「今後についてはノープランです」と一息入れた。「昨日の昼間にたっぷり食べれたので体調は良かったです」と体調管理にも自信を見せた。

　「あいつの試合は寿命が縮まりますねえ」とホッと一息、頬を緩めた井岡一法トレーナー兼プロモーターは「今日はケンカボクシングやったけど、感動は与えられたんちゃいますか―。あいつは信頼を裏切らんやつです」と愛弟子の初防衛を手放しで喜んだ。

　敗れたベラルデは「KOされたパンチは見えなかった。私を倒したのだから、パンチは強いのでしょう」と下を向くと「プロ入りして初めてダウンで負けた。私も一生懸命戦ったが、今回はチャンピオンの方が強かった。チャンスがあればまた試合がしたい」とサバサバとした表情で会見を終えた。