氏家が引退を表明

　28日、これまで4度の日本ミドル級・東洋太平洋ミドル級タイトル挑戦経験を持つ、氏家福太郎(新日本木村)が現役引退を発表した。

　氏家は4月19日、後楽園ホールで西田光(川崎新田)とミドル級8回戦で拳を交えるが、3回2分32秒TKOで敗退、日本ミドル級6位のランキングを西田に奪われている。
　この一戦で、昨年6月の湯場忠志(都城レオ)戦から3連敗を喫し、グローブを吊るすことを決意した氏家は「西田戦はボクシングをした記憶が全くありませんでした。最後に連打をされたのは分かったし、タオルを投げられたのも…。対戦相手とコミュニケーションを取れなくなったら辞めようと決めていたが、西田戦はまさにそういう試合だった。この状況ではリングに立てないし、ジムと話し合い引退を決めました」と胸の内を明かしてくれた。

　最後に氏家は「好きで始めたボクシングを、好きで辞められる幸せを次に活かしていきたい。キッパリと引退します」とファンにメッセージを送った。
　今後については模索中の氏家福太郎だが、新たなリングに戦いの場を移しても、現役時代以上に輝いてくれることを期待したい。

■氏家 福太郎:生涯戦績30戦17勝(11KO)12敗1分