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[試合後会見]2013.3.26

激戦を制したのは!!

 25日、後楽園ホールで開催された「角海老ボクシングGRAVITY」のメインイベントは、日本ウェルター級王者・高山樹延(角海老)が初防衛戦に臨んだ。王者・高山と指名挑戦者・尹文鉉(ドリーム)、互いのプライドを賭けた戦いに勝利し、日本最強の座に君臨したのは…。
高山が初防衛に成功
 序盤、王者・高山は圧力を掛け右ストレートで距離を詰め、左ボディ・左フックをヒット。ここで挑戦者・尹も右ストレートを返すが単発となり、高山が手数でペースを握る。中盤、尹は的確な左ボディをめり込ませ、右ストレート・左フックで高山の顔面を捕らえポイントを盛り返す。7回終了時、判定1-1(67-67・67-66・66-67)と三者三様ドロー。終盤、尹は左ボディを軸に左フック・右ストレートをヒットさせるが、高山は圧力を強め前に出る。ここで高山はワンツーで尹にロープを背負わせ、左フック・右ストレートを浴びせる。王者・高山が僅かに手数・有効打で上回り、判定2-1(94-96・97-95・96-94)で挑戦者・尹を退け、日本ウェルター級王座初防衛に成功した。
高山とはもうやりたくない
 タイトル初挑戦も、王者の手数に涙を呑んだ挑戦者・尹は「判定通りでしょう。高山選手の圧力は感じなかったが、力強さはあった。もっとスピードがあると思ったが、予想以上にパンチが遅く合わせられなかった。少し手数が少なくなり、見た目が悪くなったかな」と試合を振り返った。
 改めて尹は「僕が弱かっただけで、負けは負け。個人的には2度と戦いたくない。高山選手は強かった…」と敗戦を受け入れた。
再戦は受けてもいい
 ライバルとの戦いを制し、鬼門の初防衛戦を突破した王者・高山が控え室で会見を開いた。「ジャッジがどうポイントを付けているか不安だった。際どい判定になると思った。とにかく尹選手が巧く、ボディも打たせてくれず、スタミナを削ることができず厳しかった。怖さは感じなかったが、プレスを掛けるボクシングができなかった」と僅差の判定勝利に安堵の表情を浮かべた。
高山の会見
 挑戦者の印象を尋ねられ高山は「普段は優しい先輩ですが、リングの上では怖かった。本当に強かったし、そして巧かった。それに向こうの応援も凄かったですね」と尹の強さを称え、最後に王者・高山は「判定になったが、結果が全てでしょう。泥試合でも何でも勝てて良かった(笑)。今は本当にホッとしている。でもボクシングは難しいですね」と笑顔を見せた。
勝ててほっとした
 トップコンテンダーを撃破し、高山は苦しみながらもタイトルを死守した。初防衛戦をクリアし、高山樹延は日本ウェルター級王者としての第一歩を力強く踏み出した!!

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