実力派の美人対決

　「ルックスは負けているけどボクシングでは負けない」と2回目の世界挑戦に闘志を燃やす秋田屋まさえ(ワイルドビート)に対し、「背が高い方」と挑戦者の印象を語ったWBA世界女子ライトミニマム級王者の宮尾綾香(大橋)。明日開催される世界戦を前に25日、後楽園ホール特設会場で、前日計量と調印式が行われた。

■WBA女子世界Lミニマム級タイトルマッチ10回戦
王者・宮尾 綾香(大橋)VS挑戦者・秋田屋まさえ(ワイルドB)
■会場:後楽園ホール
■日時:2月26日(火)
■お問合せ:大橋ジムTEL.045-314-1994 ワイルドビートジムTELTEL.06-6857-5570 　

　前日計量前に開かれた調印式後の会見の席で「タイトルを取ってからチャンピオンらしいことをしていないので、明日の試合でチャンピオンの風格を出せればいいと思う」と今朝届いたばかりのWBA世界王者のベルトを前に決意を語った宮尾綾香。深夜に録画放送が決定しているが「ぜひ皆さんに見てもらいたい」とファンにメッセージを送った。

　ジム所属の男子選手や前WBA女子世界ライトミニマム級王者の安藤麻里(フュチュール)ともスパーリングを重ね、明日の決戦に挑む秋田屋は「対策は言えません」と程よい緊張感を保ちながらも「パワーでは男子に劣るかもしれないが、スピードとテクニックでは負けない」と女子ボクシングの魅力を伝えることにも気合いが入った。

■前日計量結果
女王・宮尾綾香
体重:45.2�s
体温:36.3℃
脈拍:68/min
血圧:127/91 hm/mm

挑戦者・秋田屋まさえ
体重:46.1�s
体温:37.1℃
脈拍:68/min
血圧:119/86 hm/mm

　美人対決としても注目を集める明日の女子世界タイトル戦だが、実力も折り紙つきの好カード。今回の世界戦のプロモーターを務める大橋秀行会長も「見た目どおりの美しいボクシングを見せて女子ボクシングを盛り上げてほしい」と女子プロボクシングの向上にも期待を寄せた。昨年2月の対戦では宮尾が勝利しているが、ベルト奪取に向けて順調に調整続けてきた秋田屋が女王にどう立ち向かうのか―。さあ、今どっちが強い?

■試合オフィシャル
■レフェリー:吉田和敏
■ジャッジ:島川威
■ジャッジ:浅尾和信
■ジャッジ:原田武夫
■立会人:シン・ソンヤップ(韓国)