目標は新人王

　協栄ジムの"秘密兵器"、前川龍斗が30日、後楽園ホールでプロテストを受験した。
　北海道出身の前川は、地元ではボクシングブラザー前川4兄弟として有名で、テレビにも度々取り上げられてきた逸材だ。

　小学2年生でボクシングを始めた前川は、中学生時に上京し協栄ジムに入門。高校、アマチュアには行かず、15歳でタイ、フィリピンのリングに立ち、キャリアを積みながら日本でのデビューを待っていた。
　最近では、世界王者・佐藤洋太のスパークリングパートナーを務め、後楽園ホールでのエキシビションマッチにも登場している。

　今年1月、ようやくプロテストを受験できる年齢(17歳)になった前川は、まだ僅かに幼い素顔を覗かせながらも、実技では抜群の距離感と得意の左ボディブロー、右のカウンターを合わせ、大器の片鱗を見せた。

　本来はB級テストを受けてもおかしくはないが、今年の新人王を目指すべく、あえてC級を受験。ライトフライ級での全日本新人王優勝を目標に掲げ、10代での世界チャンピオンを目指す。
　合否は明日、JBCで発表される。