過去の自分を超えろ

　18日に開催されるチャレンジスピリッツ・東洋太平洋フライ級タイトル戦の前日計量が17日、都内にあるJBC事務局にて行われた。タイトル初挑戦となる東洋太平洋同級9位・奈須勇樹(角海老)が、試合を目前に控えた現在の心境と意気込みを語った。

■東洋太平洋フライ級タイトルマッチ
王者ロッキー・フェンテス(比)VS挑戦者・奈須勇樹(角海老)
■日時:12月18日(火)
■会場:後楽園ホール
■お問合せ:角海老宝石ジムTEL.TEL.03-3915-8904

　計量は両者共にフライ級リミットの50.8kgでクリア。奈須選手は対戦者について、「落ち着いてますね。6度目の防衛戦だけあって慣れてるなと思いました。」と分析し気を引き締めた。改めて再戦についての質問が出ると、「過去の敗戦に対して、リベンジしたいとは思わないですね。その敗戦(経験)があったから今の自分がいるので。」と語った。

　体調・対策も万全という奈須選手は、「対策はしてきました。本当は今、言いたいんですけど、このタイトル戦にかけてるので言えません。」と笑顔を見せ、「スタイルが噛み合うのでKOのチャンスは来ると思うが、拮抗して判定かもしれない。勝ち方には拘ってないけど、幾つかのイメージは湧いています。」と自信をみせた。

　初タイトル戦のリングに上がる奈須勇樹の前に立つのは、かつて敗戦を喫した強敵・ロッキーフェンテス。6年の時を経た12月18日、奈須は過去の自分を超え、新たな一歩を踏み出すことができるのか。