打たさずに打つ

　7日、長谷川穂積(真正)とマルコム・ツニャカオが、所属先の真正ジムにて練習を報道陣に公開し、22日に迫ったそれぞれの大一番に向けて挑戦が順調に進んでいることをアピールした。

※スマホ用動画をアップしました。一部の携帯電話からはご視聴いただけます。

　7日に公開練習を行った長谷川穂積は練習前の囲み会見で「練習は順調にきています。スパーは今までに100ラウンドくらいこなしてますね」と明るい表情で答えた。今回の対戦相手でアルツーロ・サントスについて聞かれた元2階級王者は「ビデオは一回見ました、上手いボクサーだし、タフやし面白い試合になると思いますよ」と余裕を見せた。

　バンタム級からフェザー級に主戦場を移してからのここ数戦に触れ「最近の戦いは打ち合いになることが多いので、昔のように、打たれずに打つことをテーマに戦う」と戦法を戻すを明言すると「3連休の初日なんで見にきてくれたお客さんに残りの2日間を楽しく過ごしてもらうためにしっかり勝ちます」と自身初のスーパーバンタム級のリングに自信を見せた。

　マルコム・ツニャカオは「12年ぶりのタイトル挑戦権がかかっているので必ず勝ちます」と意気込みを語り、「周りのみんなのサポートに答えたい、その気持ちを胸に戦う」と目を輝かせた。

　山下会長は長谷川について「今回は打ち合いはしないように練習してるから練習通りやってくれれば勝つでしょう」と心配のない様子で報道陣の質問に答え、マルコムについては「前の試合が近かったし順調にきてる、ラストチャンスとも言えるチャンスなんで必ず挑戦権をとって来年につなげたい」とマルコムを5年前から受け入れてからの最大のチャンスを活かすべく順調な調整ぶりをアピールした。