倒し屋は牙を研ぐ!!

　来る11月19日、後楽園ホールで開催される「スーパー・スピリット・ファイティング」のメインイベントで、"格上の挑戦者"WBC世界スーパーライト級1位プラウェート・シンワンチャー(タイ)を迎え撃つ東洋太平洋ウェルター級王者・渡部あきのりが15日、所属する協栄ジムで公開練習を行った。

■東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチ
王者・渡部あきのり(協栄)VS挑戦者プラウェート・シンワンチャー(タイ)
■日時:11月19日(月)
■会場:後楽園ホール
■お問合せ:協栄ジムTEL.03-6273-2117

　公開練習に先立ち会見を開いた渡部は「僕もキャリア30戦。調整も淡々と進めコンディションも良いです。プラウェートは巧い選手だし実績もある。僕は挑戦者の気持ちで楽しんで戦い、ここで勝って世界の入口に立ちたい。KOにこだわらず"何がなんでも勝つ!!"がテーマだと思っています」とトップコンテンダーとの戦いに並々ならぬ意欲をうかがわせた。

　共に会見へ臨んだ同門の先輩であるWBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太の印象を尋ねられ渡部は「本当にボクシングを楽しんでいる。僕にとって佐藤さんのボクシングに取り組む姿勢は"刺激"になるし"勉強"になります。頼りになる先輩であり世界チャンピオンです!!」と世界の実力を肌で感じていると語った。

　試合直前ということもあり渡部の公開練習は2ラウンドのミット打ちで終わったが、持ち味の"ワイルド"な一撃に頼るのではなく、コンパクトで"切れ"を意識したワンツー・左ストレートをミットに突き刺し、打ち終わりのディフェンスにも意識した動きを見せていた。

　最後に渡部は「ここまで上手く仕上がっている。怪我もなく順調です。プラウェートは僕の全力を尽くして挑まなければ勝てない相手。19日は力の限りブツかります!!」とボクシングモバイルに決意のコメントを送った。

　果たして"倒し屋"はプラウェートをリングに屠り、世界の入口に立つことができるのか…。