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[試合後会見]2012.9.17

王座奪取なるか?

 WBA女子世界ダブルタイトルマッチが16日、大阪市内にあるよみうり文化ホールで開催された。初めにリングに上がったのは、ライトミニマム級王者の安藤麻里(フュチュール)と挑戦者の宮尾綾香(大橋)。
新チャンピオン誕生
 戦前の予想通り、ジャブを主体に出入りの激しいボクシングで王者・安藤を翻弄した挑戦者の宮尾が判定(3-0)でベルト奪取に成功した。
防衛ならず
 3度目の防衛が叶わなかった安藤は、真っ赤になった目を覆うことなく、「圧倒的な負けです」と震える声で言葉を絞り出し、「今までで一番調子は良かったので、宮尾選手に感謝したいです。自分はまだまだやと教えてもらいました。」敗因はの問いには「焦りです」と宮尾の出入りや左ジャブに苦戦したことを語った。これからのことを聞かれた安藤は「ちょっと休憩してゆっくり考えます」と静かに会見場を後にした。
新王者・宮尾綾香
 圧巻のボクシングで、見事新チャンピオンとなった宮尾はリング上のインタビューで涙が止まらず「みんなに感謝したい」と1000人の観客で満員となった会場のファンに世界王者奪取のうれしい報告を済ませると、控室に戻りドーピング検査後、記者に囲まれた宮尾は少し戸惑いながらも「こちらの作戦通りにはまった。左ジャブが入ってペースがつかめた」と戦術面での勝利を強調した。今後の目標として「強い!と言われるチャンピオンになりたいです。」と上を向くと、ようやく笑顔を見せた。
チーム宮尾
 会見に同席した大橋秀行会長は「作戦通りだった」と愛弟子の世界王座奪取に目を細めると「宮尾はこれからの女子ボクシングの盛り上がりに必ず必要になる。盛り上げて行きたい!」と女子ボクシングのさらなる発展に期待を寄せ「これで八重樫のリベンジが果たせたかな?」と東西対決を制した喜びを口にした。

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